高齢者のお口の中は乾燥した状態になりやすく、歯垢のかたまりであるプラークが繁殖しやすい環境です。プラークは粘着性が強く、口をゆすいだだけでも取れないので、虫歯や歯周病の原因になってしまいます。歯ブラシを使った口腔ケアもありますが、今回は、お口の中が乾燥した要介護者に対してのスポンジブラシを用いた口腔ケアに注目です。

口腔ケアにスポンジブラシを用いることで、歯ブラシによる乾燥した粘膜に傷をつけずに、口の中の汚れやネバつきを清掃します。スポンジブラシに水を含ませることで、口腔内乾燥を予防する役割があります。

スポンジブラシは、医療現場から生まれた口腔ケアの道具です。高齢者の口腔ケアでは欠かせない存在であり、黄色や白のスポンジで“出血”があった時にわかりやすい作りになっています。

所要時間 10分
必要なもの スポンジブラシ
使用する道具 ガーゼ

スポンジブラシによる口腔ケアの方法

口腔内が乾燥している場合は保湿剤や人工唾液を塗布

人工唾液を塗布する
口腔内が乾燥していると、出血の恐れがあります。保湿剤は口腔内に潤いを与えるジェルのことで口臭予防にも効果にも期待です。

スポンジブラシに水をつけて軽く絞る

スポンジを絞る
口腔内へ挿入する時、奥に入れすぎると要介護者が苦しくなるので要注意です。

頬と歯茎の間から清掃する

頬と歯茎の間を清掃する
口の奥から手前にスポンジブラシを動かすようにします。

頬や歯茎に残った汚れをガーゼで拭き取る

ガーゼで拭き取る
頬の内側に付着している汚れや歯の表面、歯茎などについている汚れはガーゼで優しく拭き取ってあげます。この時に指を噛まれないように注意しましょう。

反対側の頬も同様に清掃する

反対側の頬も同様に
この作業を左右の頬でおこないます。常に清潔を保ちながらケアすることが大切です。衛生面から、スポンジブラシの汚れを洗う用の水と、湿らす用のお水を用意してください。

注意点

要介護者の様子を確認しながら進めます。ちょっとでも苦しい表情をみせたら作業を中止しましょう。