
口腔ケアを拒否されたときの対処方法
投稿日 2019/05/30
最終更新日 2019/07/25
しかし、お口の中は家族を含む他人には触れられたくないプライベートな部分であり、要介護者が嫌がってお口を開けないことは珍しくありません。。特に認知症の方の歯磨きを行う場合、異物を入れるのを怖がり極端に嫌がられてしまうこともあります。口腔ケアは日々行うもので、健康面にも影響する部分です。拒否されてもできる範囲で口腔ケアを行い、歯周病や肺炎の予防をしましょう。
所要時間 | 10分 |
---|---|
必要なもの | スポンジブラシ |
使用する道具 | ガーゼ |
お口の中はプライベート空間であることを理解しよう
一緒に過ごしてきた期間が長い家族でもお口回りは、口臭や歯の汚れなど触れられたくないものです。普段、見せない空間でもあるので、恥ずかしい、不安、緊張などの心理状態にもなります。なるべく相手のペースに合わせて、対応していくことが大切です。
開口誘導の方法
どうしても要介護者の方が口腔ケアを受けることが嫌だと断っている場合は、無理に口を開けさせるのではなく開口誘導という動作を行いましょう。開口誘導とは、口を閉じる筋肉をリラックスさせることで口を開けやすくする運動です。
リラックスできる環境を整える

指先を水や人工唾液で湿らせ、最初は唇を優しくマッサージ

口の中に指をいれる

顎を支えて歯ブラシやスポンジで口腔ケアを行う

注意点
開口用の用具は、歯ブラシや割り箸にガーゼを巻いたものなど身近なもので作ることもできます。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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