
介護うつにならないために注意しておきたいこと
介護うつとは
介護を行う人は、肉体的負担はもちろん、精神的な負担も大きく、その疲労が積み重なると、「介護うつ」状態になります。在宅介護者の4人の1人の割合で軽いうつ状態となり、更に在宅介護者が高齢になればなるにつれネガティブな考えになってしまいます。このような状態を避けるためにはどのようなことを知っておくべきなのでしょうか?
- 1 介護うつを引き起こすストレスの要因とは
- 2 介護離職は正しい選択?介護の負担は減るのか
- 3 女性の負担が大きい在宅介護
- 4 介護うつになりやすい人の特徴
- 5 こんな症状になったら要注意
- 6 介護うつになってしまったら
- 7 介護うつにならないために 疲れを貯めずにストレスを解消する方法
- 8 うつ病について詳しく知っておきたいこと
- 9 介護うつセルフチェック
介護うつを引き起こすストレスの要因とは
上記のグラフは、在宅介護におけるストレスの要因をグラフ化したものです。「家族の病気や介護」がダントツでストレスを感じる要因になっていますが、介護をしていくと「自分の病気や介護」について考えてしまい、「収入・家計・借金等」への不安などが心を蝕んでいることがわかります。また、「家族との人間関係」や「家族以外との人間関係」など周囲の人間関係に対するストレスも見られ、このような要因が重なることで介護うつを引き起こすわけです。
- 精神的ストレス
- 経済的不安
- 肉体的不安
- 人間関係
介護離職は正しい選択?介護の負担は減るのか
在宅介護の負担を軽減するために、仕事をやめようと考える人もいるかもしれません。介護離職は果たして、負担軽減になるのでしょうか?
上記のグラフから読み取れることは、負担が増えたことです。「肉体面」、「経済面」、「精神面」の3つの負担が大きくなっており、仕事をやめたことによる、将来への不安、経済的不安などが積み重なり、ストレスを多く感じることが窺えます。
女性の負担が大きい在宅介護
在宅介護の負担は 何かと女性に押し付けがち。上記のグラフから50~59歳の女性の割合が一番高く、60~69歳の女性の割合が2番目に大きいことがわかります。そのため、介護に対するストレスの負担が大きく、介護うつを引き起こしやすい環境だと言えるのではないでしょうか?
介護うつになりやすい人の特徴
- 責任感が強く、真面目に介護をやる人
- 介護のために仕事をやめた人
- 周囲に相談せず、一人で解決しようとする人
- 罪悪感を覚えやすい人
上記の原因を自覚することで、身体的疲労を軽減することが重要です。
こんな症状になったら要注意
- 食欲不振
うつ病になると見られる症状です。食欲がなく、体重減少につながります。 - 睡眠障害
寝付きにくい、眠ったとしても短時間で目が覚めてしまいます。 - 疲労感
休んでいるにも関わらず、疲れが取れない。毎日がだるく感じます。 - 不安感
イライラしたり、気落ちが落ち着きません。 - 憂鬱感
気分が落ち込んでしまい、ネガティブな考えをしてしまいます。 - 思考障害
考える力が低下します。仕事効率も落ち、頭が思い通りに働きません。
介護うつになってしまったら

介護うつになってしまったら、最初に何をすべきでしょうか?休むことは大事ですが、相談相手を見つけるなど他人を頼ることが重要です。まだ、場合によっては休職や心療内科・精神科の受診なども考えましょう。
介護うつにならないために
疲れを貯めずにストレスを解消する方法

在宅介護はストレスが溜まってしまうもの。ストレスを貯めすぎると介護うつになる可能性があるので、肉体的、精神的にストレスを解消することが重要です。デイサービスなどを利用して一時的にでも気分転換などをしてストレスを軽減しましょう。
うつ病について詳しく知っておきたいこと







介護うつセルフチェック
1.寝付きについて |
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2.睡眠中について |
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3.食欲について |
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4.集中力について |
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5.判断力について |
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6.自分への評価 |
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7.人との関わり方 |
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8.疲れについて |
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9.落ち着きについて |
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10.趣味について |
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介護うつセルフチェック、合計点です。
※上記の診断結果はあくまで参考です。結果を保障するものはありません
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