
老人ホームと費用
投稿日 2019/10/21
最終更新日 2019/10/28

老人ホームの費用とは
ひとことで老人ホームの費用と言っても、「入居金」や「月額費用」、「サービス費」などが含まれており、老人ホームの種類によって金額も大きく異なっています。ここでは、老人ホームの費用について詳しく見ていきましょう。
老人ホームの相場
老人ホームの相場は介護施設の種別や地域、サービス内容によって異なっておりますが、全国平均としては、下記のとおりになります。
※介護タウン24に2019年10月時点で掲載している料金プランをもとに計算しています(一部除く)
老人ホームの費用の詳細
入居一時金について
入居一時金とは、特定の老人ホームに入居する際に支払う費用のことです。老人ホームによっては「前払金」、「入居費」、「初期費用」と呼ぶケースがあります。金額は老人ホームによって異なっており、入居時の年齢によって変わることもあります。最近では入居一時金が0円の施設も登場しています。
老人ホームの費用の内訳
老人ホームの月額費用は各老人ホームによって料金体制や文言など異なりますが、基本的に、介護サービス費と生活費の構成になっています。老人ホームではどのような費用が発生しているのか、月額費用の内訳を詳しく見ていきましょう。
介護サービス
介護保険法の規定では、入居者3名に対してスタッフ1名を配置する事になっていますが、介護付き有料老人ホームなどでは、介護保険法の規定以上に手厚い介護サービスを提供するために、入居者2名に対してスタッフ1名の配置をしています。この手厚い介護サービスの人件費として、上乗せ介護費が発生します。
その他の生活費
「家賃」に該当する費用です。老人ホームの種類によっては「居住費」や「居室料」などの名称で記載することもあります。入院や一時帰宅など長期的に老人ホームから離れる際は、老人ホーム側の対応を確認しておきましょう。水道、光熱費も含まれている場合もあります。
老人ホームで提供する食事の費用です。食材費や厨房維持費、外部の委託業者への費用などが該当します。
老人ホームの維持管理の費用です。施設の管理や維持、事務スタッフの費用などが該当します。
おむつやウェットテッシュなど老人ホームで過ごす上で必要な消耗品やクリーニング代などの自己負担する費用です。
老人ホームの契約形態と支払い方法
老人ホームに入居する際に必要な「契約」は主に「利用券方式」、「賃貸借方式」、「終身建物賃貸借方式」の3種類あります。
契約によっては利用者の“立ち位置”が大きく変わってしまうことがあるので、契約内容をよく理解した上で契約を行いましょう。
また、支払い方式も「全額前払方式」、「入居一時金方式」、「月払い方式」の3種類あるので、契約方式、支払い方式は事前に押さえておきたいポイントです。
民間施設では、別途サービスを求めれば料金が加算される

施設が提供しているサービスとは
民間施設では、老人ホームごとにサービス内容が異なっており、生活をどこまで支援するのかも変わってきます。
上記の図は、介護付き有料老人ホームにおけるサービスの割合であり、食事介助が基本料金に含まれる割合は79.9%です。
つまり、残りの割合の介護付き有料老人ホームでは、食事介助を求めると別途料金で支払いをする必要があります。
他にもゴミ出しや清掃代行、洗濯サービスなども別途料金が発生するケースもあるので、入居する施設が基本料金でどこまでサービスをしてくれるのか把握しておきましょう。
老人ホーム種類別費用比較
- 介護付き
有料老人ホーム - 住宅型有料
老人ホーム - サービス付き
高齢者向け住宅 - グループホーム
- 特別養護
老人ホーム - 介護老人保健施設
-
介護付き有料老人ホームの「入居一時金」は高めに設定しています。入居一時金を支払うことで、月々の居住費を抑えることができ、途中退去の場合は返却される場合も。
最近では、入居一時金を0円に設定している老人ホームも登場しており、こちらは入居一時金を支払わない代わりに月々の居住費が高くなってしまいます。また、上乗せ介護費の存在もあり、手厚い介護を受けることが可能です。
- 住宅型有料老人ホームの費用は、「入居一時金」を支払った上で「月額利用料」を支払うスタイルです。各施設によって償却期間、償却率のルールが異なるので、入居前に確認しておきたいポイント。基本的に自立をしている人、要支援者を対象とした老人ホームなので、介護サービスは外部のサービスを利用することとなります。
- サービス付き高齢者向け住宅は、賃貸住宅というスタンスなので、初期費用は「敷金」、「礼金」を支払う形になります。施設によっては「入居一時金」を支払うところもあり、入居を希望する施設に確認をしましょう。居住費は、地域や施設の設備などに大きく変動するのもサービス付き高齢者向け住宅の特徴ではないでしょうか。
- グループホームは公的なものと民間のものに分かれています。入居一時金は少額もしくは0円で設定している施設が多く、月額費用の多くは日常生活に必要な費用です。
- 特別養護老人ホームは要介護3以上の方を対象とした施設です。入居一時金は不要で、月額利用料は居住費、食費、介護サービス費(自己負担分)、その他の日常生活費となります。居住費は多床室と個室で大きく異なり、多床室の場合は居住費を抑えることができるので全体的に月額費用を抑えることができます。
- 介護老人保健施設は、公的施設に外用し、入居一時金など初期費用は不要です。月額費用は平均で約10万円前後となっており、所得が低い人は自治体に申請することで、居住費や食費などを軽減することもできます。
料金シミュレーション
介護保険の地域区分を参照した料金シミュレーションです。施設の人員・介護体制などによっても実際の料金は異なるため、あくまでも目安としてお考えください。
要介護度
自己負担額
初期費用
入居一時金 | ここに費用が表示されます。 |
---|---|
月額費用
介護サービス費 | 介護サービス支給限度額 | ここに費用が表示されます。 |
---|---|---|
自己負担額 | ここに費用が表示されます。 | |
生活費 | 居住費+食費+その他 | ここに費用が表示されます。 |
自己負担額合計 | ここに合計額が表示されます。 |
---|---|
元介護スタッフが教える介護施設のチェックポイント
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