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介護施設が実施している事故対策

最終更新日2019年06月11日11:49

思いがけない事故が起こり得る高齢者介護の現場。介護に従事する方々は、事故を未然に防ぐために様々な対策を実施しています。

事故に備えるためにはその原因を掘り下げて、対応の仕方を柔軟に変えていくことが大切です。介護の現場で起こりやすい事故の要因は多々ありますが、①利用者自身の身体能力・認知機能の衰えに起因するもの、②介護者側の不注意による「介護ミス」、③使用する福祉用具の不具合や施設の古さなどの設備問題、という3つに大分することができるといわれています。

介護事故を引き起こす三大要因

介護事故を引き起こす三大要因の詳細は以下のとおりです。

① 利用者自身に起因するもの

介護を必要とする高齢者は、本人が自分の体を思うように動かせなくなる身体的な不自由と認知機能の低下、もしくはその両方を抱えています。
また、利用者自身の性格やその時の気分、強いこだわりなども事故を招きかねません。

② 介護ミス

 介護者による人的ミスです。胃ろうによる経管栄養注入や人工呼吸器による呼吸管理など、医療度が高い利用者を介護する際には医療機器の操作も必要です。また、自分で寝返りをうつことができない方には、体位交換といって定期的に体勢を変える処置が要求されます。

体位交換を怠ると褥瘡(床ずれ)をつくってしまったり、介護者の力不足によって利用者に無理な姿勢をとらせてしまったりといったこともあり得ます。医療機器の取り扱いはダブルチェックが必須とされるほど、慎重さと精確さを要する業務です。こうした専門的な手技と知識が必要とされる際の操作ミスやテクニック不足が招く事故のほか、「他の利用者を介護している間に転倒させてしまった」「薬の種類を間違えた」「目を離した隙に食べ物でむせていた」など、介護者の一瞬の不注意も介護ミスとされています。

③ 設備の問題

歩行が困難な方が使われる車椅子や杖、廊下の手すりなどの設備や、リハビリに用いる理学療法用の器具などの経年劣化やメンテナンス不足による不具合などからも事故は発生します。

最新のバリアフリーが完備された施設が過ごしやすいのはもちろんですが、最新設備であろうともメンテナンスを怠れば至る所に事故の火種はあるものです。また、古い設備であってもメンテナンスがしっかりと行われ、介護者による見守り業務が徹底されていれば事故は起こりにくいといえるでしょう。

具体的な事故対策

上記の三大要因を見直して事故を予防するために、介護施設では次のような対策がなされています。

設備

新しい施設ほど様々な設備が整っているのは、それまで蓄積されたノウハウを活かしてより良いアイディアや形態が取り入れられているからでしょう。例えば重大事故が起こりやすい浴室。

椅子一つをとっても、一般的な浴室用の低いものではなく、脚が高く背もたれのある椅子を配備することで利用者の足腰への負担はかなり軽減されるものです。浴槽に浸かる際には電動リフトを設置することで、力の弱い介護者でも快適な介助入浴を提供することができるようになったといったケースもあります。

余談になりますが、バリアフリーで快適・安全に過ごすことよりも、利用者の自立とリハビリを促す目的で、あえて段差や敷居のある設備を取り入れる施設も近年は見受けられるようになりました。自立支援介護の一環としてこのような施設が選択肢に増えるのは、日本の介護体制が成熟してきたためといえるかもしれません。

アセスメント

介護の分野におけるアセスメントとは、利用者とその家族の抱える問題や求めているものを知り、より快適で希望に沿ったサービスを提供するための聞き取り調査のことです。

介護はケアプランに沿って行われますが、しっかりとしたケアプランは入念なアセスメントがあってこそ作成できます。ケアマネージャーを始めとする介護者全員にアセスメントが共有され、利用者の性格や生活習慣、こだわり、どのような時にどのような行動をとりがちか、などを把握し、そこから派生する事故の予防に活かされるのです。

介護者(施設スタッフ)の教育と働き方改革

介護ミスの分析と再発防止だけでなく、介護者の過失ではない介護事故についてもその原因を追究し、より安全な介護サービスの提供を目指しています。介護事故防止のためのガイドラインの作成やスタッフ研修がより頻繁に行われている施設は、安心して利用できる場所だといえるでしょう。

また、介護業界の過酷な労働環境を是正するために、働き方改革も進められています。介護事故を引き起こす介護ミスは、介護者の心身の健康状態に大いに左右されるものです。介護者が余裕とやりがいを持って生きいきと働いている介護施設は、集中力が途切れそうなほど超過労働を強いられている場所よりも、安心して利用できる施設といえるのではないでしょうか。

また、よりよい施設環境を作るためには、利用者とその家族の、施設に対する理解と協力も必要不可欠となってきます。

家族との信頼関係の構築

当然のことながら介護者も人間です。しかし介護施設のスタッフという制服を着た途端に、利用者や家族は「介護のプロ=ミスのないスペシャリスト」という錯覚を起こしがちになります。しかし人間である以上、時には間違いもミスも事故も起こしてしまうものです。

施設の利用者とその家族には、万が一介護事故が起こった時、介護者を責め立てるのではなく、なぜそのような事故が起きてしまったのかを施設側と共に解明しようとする冷静な姿勢が要求されます。そのためには日頃からの信頼関係が大切です。

介護施設のスタッフがことあるごとに利用者とその家族に話しかけてくるのは、世間話だけが目的ではありません。人間関係を構築し、会話から得られる情報をアセスメントに活かしていくためでもあります。利用者と家族の方は積極的に会話に参加し、そして介護という目的を共有したチームの一員という意識を忘れないでください。

介護と事故の関係

介護と事故は背中合わせの関係です。リハビリに励めば転倒・転落の危険が増し、食事を提供すれば誤嚥の危険があります。けれども安全だけを優先することは、利用者から生き甲斐を奪ってしまうことになりかねません。

自力歩行が可能にも関わらず全ての移動を車椅子で行う、誤嚥を防ぐために食べ物を口からとることを断念して胃ろうに頼りきるなどの処置は、確実な安全策ではあります。しかしこうした過度な事故対策は、利用者のQOL(Quality of Life、クォリティ・オブ・ライフの頭文字で、生活の質、生き甲斐などと訳されます)を著しく低下させることも事実です。介護と事故が背中合わせであるように、安全対策と窮屈さもまた同義だといえるでしょう。

自由を奪われれば人は反発し、感情が高ぶると信じられない行動に出てしまう方もいらっしゃいます。特に認知機能が低下していれば、感情のコントロールが難しい状態に陥ることも少なくなく、そのような状態は事故を招きがちです。安全のためにとった対策が事故を引き起こすという本末転倒な事態にもなりかねません。

介護者と利用者双方が過ごしやすい環境づくりを

安全と、利用者の尊厳との折り合いをどこでつけていくか。バランスをとるのは非常に難しい問題ですが必要なのは利用者が心穏やかに過ごせることです。
そしてそれは介護施設のスタッフの方にもいえます。すり減った精神力は介護事故を招き、十分な休息と賃金、地位が得られなければ、どんな人もがんばり続けることは難しいでしょう。

最新の設備を揃えるだけでなく、利用者と介護スタッフが信頼関係を築けるような、お互いにとって過ごしやすい環境を整えることこそが、介護事故を未然に防ぐ最善策と考えられます。介護スタッフと利用者の双方が笑顔で会話ができている施設は、事故対策がきちんと取られている施設だといえるかもしれません。

弊社担当のご紹介田中 晴基(介護施設スペシャリスト)
入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。

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