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老人性うつはどのような治療方法があるのか?

老人性うつとは、65歳以上の高齢者がかかる「うつ病」の名称です。この年齢になると環境の変化や加齢による衰えなどが要因であり、認知症と似たような症状を見せるので間違われやすい病気の一種です。身近な方が老人性うつ病と診断された場合、どのような改善方法があるのでしょうか?
治療方法には、「薬物療法」、「精神療法」、「環境調整」の3つがあります。その中でも一般的なのは薬物療法があり、薬を使って改善させるものです。他にもカウンセラーに頼ったり、周囲の環境を変えたりなどの方法もあるので、この3つについて詳しく説明していきましょう。

薬物療法

薬物療法は精神科で抗うつ剤を服用することで治療をしていきます。薬の効果には即効性はなく数週間ほどかかることが多いので、毎日継続して決められた時間、数量を服用することが大切です。薬を服用することで、副作用が現れ、自分の判断で服用をやめてしまう方も多いですが、薬の調整など精神科医と2人で相談しながら根気強く治療を 続けていきましょう。
最初は少量から始まり、徐々に適量まで増やしていきますが、老人性うつは高齢者の病気のため、副作用による転倒の危険性があるため、若い方に比べて少量の処方をされる方もいます。
睡眠障害の改善や食欲不振の改善は薬の効果が期待されることが大きいですが、意欲の向上は薬の効果がない方もいます。
また、老人性うつの薬を服用することに抵抗がある人は効果が出ないこともあります。
薬の服用に関して気になったことがある場合は、精神科医に積極的に相談しご自身が納得の上服用することが大事なことです。
もし、薬の服用を中止したい場合は、精神科医に相談し、徐々に薬の量を減らしていくようにしましょう。自分の判断で服用を中止すると、老人性うつの再発リスクが上がったり、不快な症状が出てきたりする可能性もあるので、指示を求めることが重要です。

精神療法

精神療法は、 老人性うつを発症した方の悩みや不安を精神科医やカウンセラーと相談し色々な方法を使ってうつ病の症状を改善に向けて行います。
精神療法には大きく分けると「認知行動療法」「支持療法」「 対人関係療法」の3つ治療方法がありますが、高齢者の場合、診察に時間がかかる精神療法を望む人は少ないのが現実です。
もし、 精神療法を行う場合は、ご本人が納得して行うことが前提になります。

環境の調整

環境調整は 職場や家庭のストレス、人間関係や居住地など 環境を変えてストレスを 減らすことです。
しかし、老人性うつを発症している高齢者の場合は、すでに定年退職を迎えていたり、持ち家を購入していたりと、転居が難しく環境調整で行えることが限定してしまいます。
もし、老人性うつのため要介護認定を受けている方であれば、デイサービスや訪問介護を利用することで、毎日の生活習慣に良い刺激を与えることができます。老人性うつの大きな原因の1つは孤独感です。
孤独感をなくす方法はたくさん考えることができますが、家族の方に協力をしてもらうことが1番大切です。たとえ高齢者が一人暮らしの場合でも、頻繁に家族が会いに行き、話し相手になることで孤独感をなくすことができます。
毎日外に出かけることで体を動かすと気力も体力も維持することが可能です。
うつ病にかかると体力が減少することから休養が大事なことだと考えられていますが、老人性うつの場合は体を動かすことが大切。散歩に行く、ボランティアへの参加をすすめるなど1人で過ごす時間を減らすことが大事なことです。

できることから始めていく

老人性うつの回復には家族の協力が1番重要です。 家族が気をつけることは高齢者を家庭の中でひとりにしないことが大切です。 家族と同居してもらい、食事をとる時は家族揃って食べるように気をつける必要があります。
同居しているから安心ではなく、家族が近くにいてもコミュニケーションが不足している場合は1人暮らしをしている時に比べても孤独感は大きくなってしまいます。
老人性うつの治療のために一緒に診察を受けたり、高齢者のことを気にしたりしていることを感じてもらえるように行動することも大切です。もし、精神科医と相談する場合も本人のいない場所で行うのではなく、本人も含めて相談するようにしてください。
老人性うつ病の発症でマイナス思考が強いため、 自分の悪いことを相談していると受け止めて不安が強くなってしまう方も見えるからです。 もし老人性うつ病や治療方法について質問がある場合は本人の目の前で精神科医に質問をするようにしましょう。

まとめ

老人性うつ病の治療方法について紹介してきました。
老人性うつ病の治療方法はその人に合った治療方法を行い、精神科医とともに病気の改善に向けて前向きに考えることが重要です。老人性うつ病は治らない病気ではありませんので、治療を根気強く続けていく必要があります。うつ病は高齢者だけではなく、介護を行っている家族の方も発症してしまう可能性があり、ご家族の行動に変化を感じた場合は、すぐに精神科医に見てもらうことをおすすめします。

弊社担当者のご紹介 田中 晴基 (介護施設スペシャリスト)

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