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最期の過ごし方と看取り方【ターミナルケアと緩和ケア】

最終更新日2019年03月25日10:55

年を重ねると多かれ少なかれ、誰もが心身の不調を抱えるようになります。そして考え始めるのが、老後の過ごし方と最期の迎え方です。
医療や介護の現場ではQOLを確保、あるいは向上するための取り組みがこれまでも求められてきました。QOLとはQuality of life(クオリティ・オブ・ライフ)のことで、直訳すると「生活の質」となります。人が生きることの意味を、心臓が動いているから生きている、という従来の医療的な生存条件ではなく、生き甲斐や幸福感が満たされた、その人自身が満足できる人間らしい生活を送ることに重点をおいた考え方です。このQOLが保たれた最期を迎えるためには、「ターミナルケア」と「緩和ケア」という二つのキーワードが関わってきます。

ターミナルケアとは

「ターミナル」とは「鉄道の終点」という意味をもつ英語です。つまり「ターミナルケア」とは「人生の終着点のための介護」となり、終末期医療、または終末期看護と訳されます。
しかし、人がいつ死ぬかというのはなかなか予想がつかないものです。医師に余命3ヶ月と宣告されたのにその後1年以上生きたという話もあれば、ずっと元気だと思われていた方が脳卒中や心筋梗塞などで突然死されることも、残念ながら珍しくありません。
死の直前のどの時点からを「終末」と捉えるかは定義しがたい問題ですが、ターミナルケアの内容はQOLの確保と向上といえます。
末期がんの方や寝たきりの高齢者など、回復の見込みのない方に対してそれ以上治療を行わず、最期の時までをおだやかな時間にするための手助けがターミナルケアです。言いかえるならば、ターミナルケアとは最期を迎える瞬間までのQOLの確保を目的とした医療や看護、介護のこととなります。
これを踏まえると、本人や家族の方が延命を行わないと決めた時点からが、ターミナルケアの始まりと言えるでしょう。

ターミナルケアの具体的内容

ターミナルケアの目的はおだやかな時間を過ごしてもらうことにあるので、心身の苦痛や不安を和らげることが最重要となってきます。具体的には身体的な介護、精神的な励ましや支え、そして医療面からの苦痛の緩和などです。

身体的な介護

排せつや入浴の介護で体を清潔に保ち、不快感を取り除くほか、褥瘡(床ずれ)を作らないために布団に接する部分を定期的に変える体位交換やマッサージなど、少しでも快適に過ごせるように心掛ける介護が要求されます。

精神的な励ましや支え

死を目前にして、気丈に笑顔で過ごせる方が果たしてどれほどいるでしょうか。終末期に限らず、誰でも死は恐ろしく、不安なものでしょう。のこされる家族や友人知人に対する心配や、時には申し訳なさを抱く方も少なくありません。
死への恐怖を克服することは極めて困難です。生半可な慰めの言葉はかえって絶望や孤独感を与えます。しかし家族や友人など、終末期にさしかかった方に近しい人たちがそばにいて、共に時間を過ごすことは可能です。本人の気持ちを分かち合うなど無理かもしれませんが、それでも誠意をもって対等に、普段通りに接することが、のこされる方々にできる支え方ではないかと思われます。

また、精神的におだやかに過ごすために、避けて通れないのが金銭の問題です。
在宅であろうと高齢者向け施設に入居中であろうと、ターミナルケアにはお金がかかります。家族に負担をかけているのではないか、お金が足りなくなるのではないかという不安は体にも悪影響です。
日本の介護・医療制度には本当に困っている方のための、費用の軽減措置もあります。ケアワーカーやソーシャルワーカーと相談し、ご本人が希望する際にはご本人も交えて、無理のない家計管理を進めていきましょう。

医療面からの苦痛の緩和

終末期には、多くの場合で身体的苦痛が増してきます。ターミナルケアの目的はおだやかな時間を過ごしてもらうことにあるので、そのような際には痛みを和らげるための投薬治療が行われます。痛み止めでは効果が薄い時は、沈静剤の投与が選択肢として提示されることもあり、家族の方は驚かれるかもしれません。沈静剤は痛みを感じなくさせると共に意識レベルも下げてしまいます。痛みがあっても最期の時は家族や友人知人と意思疎通ができる状態でいたいのか、会話はできなくても痛みの少ない最期を選ぶのか。ターミナルケアではこのような難しい選択を迫られる可能性があることも、念頭に置いておかねばなりません。

緩和ケアとは

ターミナルケアが終末期における、延命を目的としない医療や看護であるのに対し、緩和ケアは延命を目的とする場合でも行われる医療行為や看護、介護です。命にかかわる大病や回復が見込めない障害などに直面した時、延命せずにおだやかに最期の時を待ちたいという方もいれば、苦痛がなければ延命したいという方もいらっしゃいます。いずれの場合もその痛みや苦痛、恐怖を取り除くための行為が緩和ケアです。
ターミナルケアと緩和ケアは混同されたり、あるいはまったく対極の関係だと思われたりする方がいらっしゃいますが、どちらも正しくありません。緩和ケアが痛みに苦しむ全ての方のための処置だとしたら、ターミナルケアは終末期の方に限定された緩和ケアとなります。緩和ケアの中の一部分がターミナルケアだと思ってください。
たとえば、初期の治る見込みが高いがん患者に向けた、抗がん剤の副作用の痛みを減らすための処置や、抗がん剤の副作用による脱毛を隠すためのウィッグの購入、装着も緩和ケアです。そして末期がんのターミナルケアを受けている方に向けた、心身の苦痛を抑えるための鎮静剤の投薬も緩和ケアになります。前者は回復するための治療の最中で、後者は延命を目的としない終末期ですが、どちらも緩和ケアを受けているといえるのです。

緩和ケアの具体的内容

延命を目的とした治療中の方に向けた緩和ケアも、ターミナルケアの内容と重複している部分が多々あります。いずれの場合も在宅で行うか、病院や入居施設で行うかによって必要な手続きや準備が異なりますが、患者本人だけではり越えていくのが難しい問題であることは共通しています。特に精神的な励ましや支援については、終末期如何にかかわらず大変デリケートな問題で、医療者や介護従事者だけでは支援が足りないかもしれません。そのため、家族をはじめとした周囲の方が、親身になって寄り添う姿勢が何よりも大切になってきます。

緩和ケアを受けつつターミナルケアを考える

治療には苦痛や不安は必ずつきまといます。治療が必要ない方でも、老齢になっていくことは誰も避けられない道であり、多かれ少なかれ何かしらの問題を抱えるものです。それが健康の問題か、経済的なものか、精神的な不安かはわかりません。ですが健康の問題を抱えてしまうと動ける時間が減り、精神的な問題や認知症を発症してしまうと考える時間を失います。
緩和ケアは残された時間を引き延ばしてくれる手段です。緩和ケアを受けて動ける間、考えられる間に心残りを清算しましょう。そしてターミナルケアに移行する時に備えて、最期の瞬間をどのように迎えるかを、ご家族や近しい間柄の方と共に考えておく時間に当てることが、全ての人に必要な心構えなのかもしれません。

弊社担当のご紹介田中 晴基(介護施設スペシャリスト)
入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。

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