老人ホーム・介護施設を探すなら
介護うつにならないために注意しておきたいこと お急ぎ相談フォーム
入居相談窓口 受付時間 9:00~19:00
フリーコール0120-907-393

知っておきたい成年後見人トラブルの解消方法

最終更新日2019年06月04日16:06

老い支度……昨今では「終活」と呼ぶこともあるそうですが、老いた後もさらには没後も、自分のことを家族にまかせることができれば安心です。しかし、現在の日本において、そのような人たちばかりではありません。内閣府の調査によると平成27年度で、65歳以上の高齢者の一人暮らしは、男性で約192万人、女性で約400万人でした。高齢者人口に占める割合では、男性は13.3%、女性は21.1%となっているのです。
確定データはありませんが、このうち相当数の身寄りのない高齢者がいることでしょう。また、高齢者が夫婦で住んでいる場合でも、配偶者と死別する確率の高い75歳以上の高齢女性の比率も年々高まっています。加齢による肉体的な不安はもちろん、認知症などの精神的な不安もあるでしょう。自分が正しい判断ができなくなった場合、さらに自分の没後の財産などはどうしたらいいのか不安は募ります。その不安を解消するためにあるのが成年後見人制度です。ここでは、成年後見人制度について詳しく説明し、トラブルなどの紛争事例とその解決法なども紹介します。

成年後見人制度とは

人は誰でも老いていきますし、その先の「死」ということから逃れることはできません。誰でも老いていくうちに「死生観」を思うようになるようです。しかし、看取ってくれる人がいない、さらには身寄りのない高齢者が増え、平均寿命が延びている中で、認知症にかかる高齢者も増加傾向にあります。
成年後見人は、十分な判断能力のなくなった高齢者の不動産や預貯金などの財産を管理します。また、財産管理だけではなく、高齢者の身の回りの世話や生活に関する契約(介護支援・施設への入所など)のサポート、相続についても、被後見人の不利益にならないように支援を行います。さらに、被後見人の死後についても、葬式や埋葬、未払い医療費などの処理などの関与が求められることが少なくありません。これを死後事務と呼んでいます。また、遺言の実行などは、成年後見人ではなく弁護士が行うことになります。
成年後見人制度は以上のことを全て含みます。また、被後見人の財産管理も行っていることから、被後見人の死後について、相続人がいない、あるいは連絡がつかない場合は、成年後見人が家庭裁判所に不在者財産管理人選任の申立てを行って、被後見人の財産の引き継ぎを行います。

成年後見人トラブルとは?

安心して終活するうえで、便利なのが成年後見人制度ですが、一方でトラブルが起きることも少なくありません。その実態は、「成年後見人の職権解任件数の推移」で見ることができます。これは司法統計なのですが、何らかのトラブルにより適性に、成年後見人の職務を全うできないと判断された場合、その職権を家庭裁判所が解任することがあり、その解任件数は年々増加傾向にあるのです。

① 財産の横領

被後見人である高齢者の財産を管理している関係上、特に多いのが財産の横領。難しいのは、子が成年後見人になっている場合です。自分の財産と親の財産を同じように考えて使い込んでしまいます。これも厳密には財産の横領になるので注意が必要です。

② 権限の乱用

成年後見人はある意味、被後見人の生活の全てを握っていると言っても過言ではありません。特に被後見人が認知症にかかっている場合、その傾向が強くなります。そのような状況になると、成年後見人が我が物顔で振るまい、自分の職責以上のことにも立ち入ってしまうようになるのです。

被害総額と紛争事例

成年後見人が建築請負契約を取り消した事例をご紹介しましょう。

父親とその長男が、工務店に来店して二世帯住宅建築の請負契約をしました。工務店側は、高齢の父親の判断能力に疑問を持ったとのことですが、父親に財産が有り、長男が同行ということで請負契約の締結をしたのです。請負代金の支払いも済み、部材の準備などを始めた頃、工務店に次男が訪れました。

次男いわく、父親に判断能力がないこと、次男が裁判所にて父親の成年後見の開始決定を受けていることで、請負契約の取り消しを求めたのです。父親が自分の判断で売買契約や請負契約を締結し、それによって経済的な損害を被る場合は、その行為を成年後見人が取り消すことができるのです。

当然、工務店側も登記事項証明書の提出を求め、開始決定を受けていることも確認しています。それを受けて、工務店は請負代金の返還に応じました。請負金は頭金の意味合いがあり、このときの請負代金は500万円だったということです。悪質な紛争事例ではありませんが、工務店側に落ち度があるとすれば、成年後見人の有無など確認を請負契約する前に確認しておく必要がありました。最初に訪れた長男が成年後見人であれば大きな問題にはならなかったことでしょう。

トラブルを解消する方法

最初から財産目当てで、成年後見人になるケースもあります。特に成年後見人の約3割を身内が占めていることもあり、どこかでたがが緩んでしまい、被後見人の財産を使い込んでしまうことが少なくないようです。このような成年後見人が起こすトラブルを解消する方法を以下に説明します。

①成年後見人を解任する

家庭裁判所が認めた成年後見人を正当な理由なく解任することはできません。しかし、財産の横領は、解任の理由としては十分です。成年後見人を解任するためには、被後見人、被後見人の家族、貢献監督人のいずれか、さらには検察官が家庭裁判所に対して、成年後見人解任の申立てを行います。解任以降は、新たな成年後見人を家庭裁判所に選定してもらうことになります。

②第三者を成年後見人にする

身内が成年後見人になると、いわゆる公私混同が行われ、それが傍から見ると財産の横領というように見られることが多々あります。中には確信犯的に行われることもあるでしょう。そのようなことを回避するためにも、成年後見人は第三者を選定することが望まれます。一番の方法は、司法書士や弁護士など、法律の専門家に成年後見人をまかせるようにするといいでしょう。

まとめ

トラブル事例の多い成年後見人ですが、成年後見人に対するチェック機能も整備されています。成年後見人は少なくとも年に一度は被後見人の財産目録を家庭裁判所に提出し、成年後見人として1年間どのような活動をしたかの事務報告を行わなければいけません。また、家庭裁判所は筆業があると認めた場合、成年後見人に対して「成年後見監督人」を選任することができます。

成年後見人は身内が安心という考え方、第三者が安全という考え方の両方があります。いずれも一長一短ですが、一番大切なことは、被後見人の財産を適性に管理し守っていくということが根底になければいけません。

弊社担当のご紹介田中 晴基(介護施設スペシャリスト)
入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。

介護施設を探す
人気の介護特集 介護保険とは? 親が認知症になったらどうする? 介護うつにならないために注意しておきたいこと 栄養満点!高齢の方が食べやすくておいしいレシピ
施設の探し方ガイド
施設への入居が決まると?お祝い金進呈中
施設掲載ご希望の方は介護こちら

pagetop