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多剤処方(ポリファーマシー)はなぜ起こる?予防方法を知っておこう

最終更新日2019年05月01日17:00

近年話題になることの多いポリファーマシーは、複数の病気を抱えているなどの理由から“必要以上の薬を使用” している状況。病気を併発するケースも多い高齢者に多いと言われているポリファーマシーは、誰もが知らず知らずのうちに陥っている可能性があります。
厚生労働省が公表しているデータによれば、75歳以上の方の24.8%、実に4人に1人が同じ薬局から7種類以上の薬を受け取っているとも言われています。
たくさんの薬を飲むことにより、副作用のリスクや医療費の上昇などのリスクもあると指摘されているポリファーマシー。予防するためにはどんなことができるのでしょうか?

ポリファーマシーはなぜ起こるのか?

ポリファーマシーとカタカナで言われると、なんだか遠い世界の話のように聞こえてしまう方もいらっしゃるかもしれません。とはいえ、薬をたくさん処方されてしまうというケースは、高齢者の方であれば誰もが陥る可能性のある状況。
例えば糖尿病治療中の方が、足腰の痛みで整形外科を受診している場合。糖尿病の治療薬だけでなく、足腰の痛みを解消するための鎮痛剤、さらに薬を服用した際にかかる胃への負担を軽減する胃薬が処方されることはよくあることです。

毎日飲む薬がたくさんありすぎて、患者さんや家族自身も、どの薬がどの症状を抑えるためなのかを把握するのは結構大変。

たくさんの薬を処方されることは、副作用のリスクが上昇したり、服薬管理が大変だったり、薬代がかさんだりとデメリットがあるにも関わらず、多剤処方に陥る高齢者が多いのは一体何故なのでしょうか?患者側、医療者側それぞれの原因を考えてみましょう。

原因1:診療時間を短縮するため

まず、薬を処方する医療者側からポリファーマシーの原因を考えてみましょう。
病院に行くと、多くの病院でたくさんの患者さんが診察待ちをしています。より多くの診察をするためには、医師側もどうしても診療時間を短縮しないといけません。医師は、診療時間を短く済ませるために、「頭が痛くて」「お腹が痛くて」など症状を訴える患者に対して、とりあえず薬を処方してみるという選択をすることがしばしば。
診察に時間をかけ、患者に説明をしっかりよりも「とりあえず薬を出しておきます」とした方が、より多くの患者さんをさばける。そんな実情がポリファーマシーを招く土壌となってしまっているのです。

原因2:患者側も薬を希望しがちな実情

もちろん、ポリファーマシーが起きるのは医療従事者側の原因だけではありません。
患者側も体調が悪くて病院にかかったとき。ついつい「薬をもらえば安心」と思ってしまいがち。中には薬をもらうために、病院を受診するということもあるのではないでしょうか。
医師側も、本当は不要と思っていても「薬を処方しないと納得できない」と考える患者側からの要求に応える形で薬を処方してしまうこともあるのです。

また、患者自身が服用している薬を把握していないと、A病院で整腸剤を処方されているにも関わらず、B病院でも同じ効能・目的の整腸剤を処方してもらい、必要以上に服薬してしまうという事態に陥りかねません。

ポリファーマシーは、患者側・医療者側の両方の意識や考え方、事情が重なり引き起こされてしまうのです。

無駄な処方を避けるためにできること

では、患者やその家族がポリファーマシーを避けるためには一体どんなことができるのでしょうか。複数の病気を併発することの多い高齢者の場合、どうしてもポリファーマシーに陥りがち。だからこそ、薬を飲むことに対してもっと慎重になりながら、次のようなポイントを心がけてみましょう。

お薬手帳を活用する

まず、今日からでも始められるのがお薬手帳の活用です。
内科、整形外科、循環器科など複数の病院にかかっている方でも、お薬手帳をきちんとつけておけば、自分がどんな薬を飲んでいるのかを把握できます。また、医師や薬剤師にそれを見せることで、多剤処方になっていないかを確認してもらうこともできるでしょう。

薬を減らすという選択肢も考えてみよう

薬は病気の症状を緩和・治療する上でも大切な存在です。一方で、薬の飲み過ぎが体に負担をかけてしまうこともある、と意識することはポリファーマシーを予防する上で重要。
減薬は勇気のいることかもしれませんが、飲む薬が減ればそれだけ服薬管理の手間も労力も減り、ご自身の生活が楽になります。
また、薬によって何らかの副作用が出た場合、飲んでいる薬が少なければ「どの薬が合っていなかったのか」を突き止めやすくなりますよ。

信頼できるかかりつけ医、かかりつけ薬局を持っておく

服薬は、患者個人が「やめる」「続ける」を判断するのはあまり得策とは言えません。少しでも薬を必要最小限にするために、かかりつけ医やかかりつけ薬局を見つけておくといいでしょう。
あなたのことをよく知っている医師や薬剤師がいれば、ポリファーマシーかどうか、ポリファーマシーになっていないかどうかを気軽に相談できるでしょう。

患者や家族もポリファーマシー予防はできる!

さまざまな要因が重なって引き起こされるポリファーマシー。患者さん自身の身体にも、お財布にも負担が大きいポリファーマシーを予防するには、日頃の意識改革が大切です。
「薬を飲んでいるから大丈夫」と思い込まず、ご自身やご家族が飲む薬についてしっかりと理解・把握しておくことが大切です。かかりつけ医やかかりつけ薬局も上手に活用しながら、ポリファーマシーを予防していきましょう。

弊社担当のご紹介田中 晴基(介護施設スペシャリスト)
入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。

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