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【後縦靭帯骨化症】介護保険対象となる特定疾病について

最終更新日2019年07月09日12:58

40歳から納付する介護保険料。介護保険のサービスを受けることができる内容は2つに分かれていることをご存知でしょうか。65歳以上で要支援・要介護認定を受けた人の「第一号被保険者」と40歳以上から65歳以上未満で16種類の特定疾病に該当する人の「第二被保険者」の2種類です。
今回は、特定疾病の1つである「後縦靭帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)」に注目していきたいと思います。一体どのような病気であり、どのような手順で介護保険が適応していくのでしょうか。

後縦靭帯骨化症というのはどういった疾病なのか、介護保険と絡めて詳しく説明します。

後縦靭帯骨化症について

体が硬い、背筋にこりや痛み、総じて背骨の動きが悪いと感じる場合があります。これだけでは、病気なのか単なる疲労から来る痛みなのかは判断できません。しかし、これだけではなく、さらに手足のしびれなども起こってくると、後縦靭帯骨化症を疑いがあります。

後縦靭帯骨化症の特徴

背骨は骨格の基本となる部分ですが、骨と骨の間は靱帯で補強しており、後縦靭帯はその中の椎骨と呼ばれる四角い形状の骨の背中側、脊髄の内側にあります。※脊髄の外側にあるのが黄色靱帯です。
靱帯はそれぞれの骨に適度な動きと安定性をもたらすのですが、後縦靭帯と黄色靱帯が背骨の動きをなめらかにしているのです。後縦靭帯骨化症は、後縦靭帯が何らかの原因によって骨のように硬くなる疾病。後縦靱帯が硬くなるとさらに肥厚(ひこう)します。硬く(骨化)なり厚くなった後縦靭帯が次第に脊髄や神経根を圧迫するようになり、それが背骨の痛み、手足のしびれや痛み、さらには運動障害を起こすようになります。世代では主に中年期以降で、後縦靭帯骨化症の症状が現れることが多く、他の靱帯と合併して骨化することも確認されています。
※神経根 脊髄から分かれ、手足などへ向かう神経の根元

罹患率

後縦靭帯骨化症は、1960年に世界で初めて日本で報告されました。世界でも症例はあるのですが、日本で多くの報告があったため、日本人特有の病気では、といわれた時期もあったのです。やや骨化していて神経症状のない後縦靭帯骨化の発生率は日本人で3%といわれており、欧米や他アジア諸国の後縦靭帯骨化の発生率よりも高くなっています。
※米国人の発生率は0.12%
1975年に厚労省より、特定疾患として指定され、そのときで、100万人あたり19.8人。1984年では63.3人と大きく増加しています。2006年の調査では、後縦靭帯骨化症の患者数は23,000人程度と推測されますが、自覚症状のない後縦靭帯骨化はさらに多いことは間違いありません。

治療

後縦靭帯骨化症の原因ははっきりとはわかっていません。遺伝的な要因があることは明らかとされていて、血縁者に後縦靭帯骨化症の人がいると、発症率は23%となっています。無症状のものが多く、自覚症状が出ても急速に病状が進行することもありません。そのため、後縦靭帯骨化症と診断されても、将来的にそれが原因で寝たきりになることも、まれに発生します。ただし、6年半ほど追跡調査した結果によると、4分の3の人は症状が変わらず、4分の1の人の割合で麻痺が進んでおり、自覚症状が出た場合、それが自然によくなることはほとんどありません。
治療については、鎮痛剤はありますが、痛みを取るためだけなので、治療としては手術しかありません。脊髄に圧迫があれば出てくれば、手術が必要になります。後縦靭帯骨化症の手術は、首の前を切開する方法、さらには後ろ側を切開する方法の2種類があります。

保存療法

手術の他には保存療法があります。これには薬物療法・運動療法・理学療法があり、それぞれ一長一短があります。いずれも骨化をなくすという、根本的治療ではなく、これ以上進行させないためのものです。

指定難病

後縦靭帯骨化症は、発症の原因が特定されず、治癒の可能性もほぼ皆無で治療方法も確立されていません。患者数が一定数に達していないこともあり(人口の1,000分の1以下0.1%)厚労省から指定難病に指定されています。そのため、医療助成などを受けることができます。
※客観的な診断基準は確立されています。

介護保険法に定められた特定疾病

後縦靭帯骨化症後縦靭帯骨化症と診断された第2号被保険者が介護サービスを受けるためには、要介護認定を受けなければいけません。

特定疾病による後縦靭帯骨化症

第2号被保険者が医師の診断によって後縦靭帯骨化症にかかっていることがわかった場合、介護サービスを利用可能です。ただし、要介護認定を受ける必要があります。この後縦靭帯骨化症に罹患していても、自覚症状がない場合は要介護認定を受けることは難しいといえます。そのため、主治医の意見書には痛みなどの自覚症状があることをしっかりと記載してもらう必要があります。
※自覚症状がないといっても日々の生活の中で、背中のこりなどは普通に起こりうるものです。手足のしびれなどもありがちですから、それが前触れもなく起こるようでしたら、しっかりと医師に申告することが大切といえます。

50歳以降で症状が出る

後縦靭帯骨化症は50歳以上で症状が出ることが多い疾病です。そのため、加齢性の疾病ともされています。若いときからレントゲン写真などで後縦靭帯骨化が指摘されていても(体力があること・筋力が強いことから)自覚症状が出るのはまれなことが多いためです。

進行するとどうなる?

自覚症状が出て進行するのも人それぞれ。進行すると改善することはまず、ありません。麻痺が進むと寝たきりになる人もいます。後縦靭帯骨化症になると、転倒などの事故によって症状が急速に悪化するケースが多く、後縦靭帯骨化症の人は、手足、背中などの過度な力がかからないように、日頃から気をつける必要があります。

後縦靭帯骨化症の介護

希望があれば、介護施設への入所が可能です。※要介護度など通常の入所規定に準じます。

  1. 医療ケアができること
  2. リハビリ施設が整っていること
  3. メンタルケア

以上の条件が必要で、入所先は、介護付き有料老人ホームや特養などが一般的です。

注意点

頸椎に後縦靭帯骨化があると、首を後ろに大きく反らすことは厳禁です。四肢麻痺を生じて寝たきりになる可能性が高いからです。これは、後縦靭帯骨化症の診断を受けると、医師からかなり強くいわれています。介護保険サービスの場合でも、この点は要注意事項。後ろに向かって伸びをする動作や、背中を反らす動作にも気をつけましょう。後縦靭帯骨化症の場合は、些細な動作でも神経障害が急速に進む場合があり、特に高齢者の場合、これが大きな要注意点となります。

まとめ

介護保険の特定疾病に指定されると、介護保険の適用を受けると思いがちです。しかし、痛いあるいは体が重いといった、いつもとは違った症状が出たときは、迷わず医療機関を利用しましょう。まずは医療保険の出番となるのです。介護保険と医療保険とどちらを使えばいいの?と思いがちですが、そこは専門家が的確に判断してくれます。後縦靭帯骨化症の症状は多彩ですがレントゲン検査で症状の特定が可能です。しかし、完全治癒はできないので、特定疾病として介護保険サービスを利用することが望まれます。

弊社担当のご紹介田中 晴基(介護施設スペシャリスト)
入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。

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