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介護うつになってしまったら

最終更新日2019年06月21日13:10

在宅介護は大変です。大変という一言では足りません。例えるならば24時間休みも給与もなく、そして感謝さえされないブラック企業、それが在宅介護の過酷さです。
在宅介護が過酷である要因はいくつもありますが、その中でも最たるものが「眠れない」という問題ではないでしょうか。自分の意思で睡眠時間を削るのと、他者から強制的に睡眠をはく奪されるのとでは訳が違います。睡眠不足が続くと肉体的な疲労が蓄積して体のあちこちに不具合が生じるのはもちろん、精神面では高確率で「うつ」を発症します。そして在宅介護に睡眠不足はつきものです。つまり在宅介護を担っている方は、非常に高い確率でうつ(介護うつ)に陥りやすいといえます。

介護うつチェックリスト

次にあげる症状に心当たりがある方は要注意です。

  • 眠れない(介護に追われて睡眠時間が削られるのではなく、静かに過ごせる一人の時間があっても寝付けない、眠っていてもすぐに目が覚める、眠りが浅い、などのいわゆる「睡眠障害」の兆候が見られる)
  • やる気が起きない、一日中体がだるい、疲労感が激しい
  • 常にいらいらして些細なことで声を荒らげてしまう、他者からの親切にも腹が立ってしまう
  • 食欲不振
  • 人と話したくない、誰にも会いたくない、またはひたすら自分の話を聞いてほしい
  • お金が足りないと感じる(うつ病の「貧困妄想」の兆候が見られる)
  • 自分の一生は介護で終わるのではないかという絶望感に襲われる

全てに当てはまればもちろん、どれか一つでも当てはまり、それが断続的にだとしても二週間以上続いている場合は、早急に治療を受けることをお勧めします。

介護うつになったら最初にすべきこと

休養

まず取るべきなのは休養です。
介護うつに限らず、うつ病は患者本人の意思だけで何とかできるものではありません。早急に治療を受けるべきとは先述しましたが、それ以上に心身を休めることこそが重要です。
想像してみてください。どれほど大好きな仕事でも、子どもの頃からの夢を実現させたような仕事であったとしても、眠らずに延々と没頭し続けることが可能でしょうか。一流のアスリートの中には、一年365日の間、ほぼ休みなく毎日トレーニングに励む方も多いといいますが、彼らでさえ睡眠時間は必要です。どんな仕事にも始業時刻と終業時刻、曜日制度、休日があるのは人が生きていく上で休養が必要不可欠だからでしょう。

そして、多くの場合、在宅介護は夢の実現のためではなく、必要にかられて取り組むものです。例え愛する家族の介護だったとしても、愛情だけで体力はわきません。体力と気力は適度な休息と喜びで復活するものです。在宅で介護をしていくのであれば、介護者は自分で自分の休日を設ける必要があります。

同居の家族で介護をローテーションする

家族全員で介護をする日、休む日を当番制で回していければ在宅介護は継続できるでしょう。可能な限り平等な比率で介護を割り当てていくことが成功のポイントです。
「自分は義息子だから介護は実娘である妻に任せる」などといった、被介護者との関係性から介護を拒否する方、または「自分は外で働いているのだから家庭にいる者が介護すべきだ」などといってご自身は介護を免除されるべき立場にあると勘違いされている方も中にはいます。しかしそのような言い分を押し通していると、介護を担っている方の健康を損ねるのは時間の問題です。最終的には被介護者が増えるだけで、押し付けてきた当事者が二重の介護を背負うことになりかねません。介護を家族全員でするべき理由は、被介護者を増やさないための予防措置でもあります。

介護サービスをフル活用する

介護を一人で全てこなしている場合は、高齢者施設への短期入所制度を利用しましょう。被介護者の負担を軽くするために、日中一時預かりを繰り返し、徐々に施設での滞在時間を伸ばしていく方法もあります。
いずれにしろ「被介護者から完全に離れて」しっかりと休養することを心がけてください。

診療内科、精神科の受診

いざ休もうとしても、極度の過労によって寝付きが悪くなったり、眠りが浅くなったりしていて休んだ気がしないようなこともあるかもしれません。被介護者によって眠っている間に起こされるわけでもないのに熟睡できていないとしたら、睡眠障害を発症している可能性があります。
睡眠障害になると自分が眠りたい時は眠れないのに、運転中や仕事中などの眠ってはいけない時に突然睡魔に襲われることもあります。介護はおろか、その方自身の日常生活にも支障をきたす病気です。そうなってしまうと自力で回復するのは困難なので、診療内科や精神科を受診しましょう。カウンセリングも効果的ですが、時には睡眠導入剤に頼ってでも眠るべきかと著者は考えます。

休職

通院先で診断書を一筆書いてもらって休職するという手段もあります。職場では社会人として働き、帰宅後は介護者として働き続けるなど無謀です。一度休職し、その間に訪問系の介護サービスや通所系サービスを徹底的に調べましょう。労働も介護もしない休日を設けたスケジュールを、ケアマネージャーと共に作成してみてはいかがでしょうか。
介護者自身の休日を定期的に組み込んだスケジュールに則って、適度に体と心を休ませていけば、軽度の一時的なうつ状態ならば早々に改善が期待されます。

しかし退職は絶対にしてはいけません。家族の介護を最優先することを理由に離職される方が近年増加していますが(介護離職)、介護にはお金がかかります。親の年金は親の生活費であり、現役世代の介護者までも養いきれません。
在宅介護を続けていくならば、ご家族の介護を最優先にしたいのならば、介護者の生活費は介護者自身が稼ぎ続けることを強くお勧めします。

相談者の確保

被介護者を高齢者施設に預けることに後ろめたさを感じたり、精神科・診療内科の受診に二の足を踏んでしまったりする方は、自分の状況と心情を話せる相談者を探しましょう。行政の相談窓口や電話相談も各自治体にあります。在宅介護するにあたっては話をする機会の多いケアマネージャーに、被介護者の様子だけでなく、介護者自身の気持ちを打ち明けておくのもいいでしょう。ケアマネージャーから、介護者のための病院を紹介してもらうのも一つの方法です。

家族会など同じ境遇の人と語り合うのも精神安定の助けに

一人で在宅介護を担っている方は特に、同じように在宅介護をしている方との繋がりを作るべきです。同じ境遇で同じ悩みをもつ方と話すことは、例え単なる世間話や労いの言葉をかけあうだけであったとしても、とても励みになるものです。「自分だけじゃない」「一人じゃない」と思えることは活力の源になりますし、当事者同士の口コミほど有用な情報はありません。

インターネットで家族会を検索する

インターネットの検索エンジンで、ご自身の住んでいる市区町村名と「在宅介護」「認知症介護」「家族会」「語り場」などのキーワードを入力してみてください。多くの場合、似た境遇の方が集まっている場所にたどり着けます。

同じ施設を利用する家族と交流をもつ

インターネットで探せなかった時は、同じ介護サービスを利用している方に声をかけてみてください。例えば通所施設に被介護者を迎えに行く際、顔を合わせる別のご家族の方などです。顔を合わせる度に挨拶していると、自然に自分の介護の様子などを報告し合う間柄に発展していくものです。皆、同じ境遇で同じ悩みにさらされている者同士、話しあえる相手はきっと見つかるでしょう。

大切なのは「休養」「相談」「人との繋がり」

真面目で心優しい人ほど介護に手を抜けず、自分を追い詰めてしまいがちです。そのような優しい方は自分の不調には気付けないことも少なくありません。もしも身近な方に先述のチェックリストのような症状が見られたら、周囲の方は注意深く観察してください。そして介護うつの疑いがあったならば、その方を当分の間、休ませてあげてください。
介護は一人の人間が背負いきれるものではありません。「実の娘、息子だから」「嫁だから」「夫だから」「家族だから」愛情をもってお世話をできるという、介護未経験者の方が語る理想論は幻想です。どんな立場であっても任せていい人、任されて当然の人などいません。同じように「遠方だから」「異性親だから」といった瑣末な理由で介護を免除されていい人もいません。
介護者が介護うつを発症すると、被介護者と介護者は孤立し、共倒れする恐れもあります。うつは生活の全てを破壊します。在宅介護をしていくのであれば、その危険性が常に隣り合わせにあることを肝に銘じてください。
いつ終わるかわからない介護だからこそ、適度に休み、悩みがあれば周囲に相談して世間と繋がりをもち続けることが、在宅介護を継続していく方法といえるでしょう。

弊社担当のご紹介田中 晴基(介護施設スペシャリスト)
入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。

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