
自宅でできるお手軽化粧療法!
投稿日 2019/01/23
最終更新日 2019/03/21
化粧療法は特別なイベント時に出向いて受けるだけではなく、日常的に自宅で行うことをおすすめします。化粧療法とは化粧を通じ、心身ともに健康維持を目指す療法のひとつです。時代的には古く、1980年代から盛んに研究が行われるようになりました。
化粧療法では、メイクアップのような化粧はもちろん、スキンケアやアロマテラピーなどを活用します。実際に、医療機関での臨床の場や介護施設で行われており、高齢者の表情が明るくなったなどの結果が出ているのです。大手化粧品会社なども研究所を設けており、セミナーなどのイベントを開催しています。化粧療法は特別なものでもなく、自宅でも行えるのです。高齢者はもちろん、現状で介護をしている家族も化粧療法を理解し日常的に試してはいかがでしょうか。
スキンケア
高齢者は新陳代謝の低下や、汗、皮脂の分泌量の減少で皮膚が乾燥しやすい状態です。皮膚が傷つきやすい状態なため、スキンケアを重視しましょう。スキンケアなら、男女関係なく気軽に行えます。肌の保湿力を高めたいなら、化粧水や、乳液、美容液、クリームなどを使いましょう。
スキンケア製品を選ぶときには、保湿力が高く伸びもよいクリームタイプがおすすめです。化粧水も、保湿力が高い乾燥肌用のものを使うとよいでしょう。中には、老化肌を対象にした製品もたくさん出ているので、薬剤師に相談してみてください。また、紫外線対策も考える必要があります。
特に日差しが強い日は、外へ出るときに日焼け止めを塗る、帽子をかぶる、日傘などで対策をしましょう。スキンケアの順序は、化粧をした場合、クレンジングでメイクを落とす(化粧をしていなければ不要)→洗顔→化粧水で水分補給→クリームなどで保湿となります。UVケアは最後にしましょう。
フレグランス
化粧だけではなく、香水やアロマテラピーなども楽しんでください。好きな香りやよい香りはリラックス効果が期待できるからです。リラックスするだけではなく、香り次第では気分を高めたり、元気になったり、積極的に行動したくなったりもします。
例えば、レモン&ローズマリーなどは、集中力や記憶力を高める、ラベンダーなどはリラックスや鎮静作用があるといわれているのです。介護施設などでもアロマテラピーは導入されているので試されてもよいでしょう。また、エッセンシャルオイルでのマッサージもおすすめです。
香水も香りによって五感を刺激して脳の活性化が期待できます。ただし、アロマテラピーは使用法や使用量、成分によって体が不調になるものもあるので注意してください。例えば、高血圧の方や喘息、アレルギーを持っている人は控えたほうがよいでしょう。アロマテラピーや香水を楽しみたい人は、医師や薬剤師に相談してから実施することをおすすめします。
衣服
化粧や香りだけではなく衣服にこだわっておしゃれをするのも、化粧療法のひとつです。化粧と同じように、おしゃれも外見を美しく装い、自信を取り戻す助けとなります。おしゃれに無頓着になると、人と出会うのが怖くなり、積極的な外出を控えるようにもなるのです。
そして、ますます外出できなくなるという悪循環にもなるので、気をつけましょう。明るい色の衣服は少し派手かなと感じるかもしれませんが、刺激が高く脳の活性化を助けるともいわれています。高齢者は、久しぶりに着物を着ることだけでも喜びを感じられるでしょう。自分で着物を着る場合、季節に合ったもの、帯や小物選び、さらに、体をたくさん動かすのでよい運動にもなります。体と心の健康維持という観点でも、着物や衣服を着るというのはよいことです。
まとめ
化性療法は、自分だけではなく周囲の人を元気にするともいわれています。女性は何歳になっても男性に外見をほめられたいものです。ただ、日本人の場合、年齢が高くなればなるほど、奥さんに対し「愛している」とか「きれい」とか言わないものでしょう。
化性療法を行えば、年齢のことも忘れ、若々しかった娘時代に変わったような気分になるものです。男性も化粧をした女性を見て、自然とほめ言葉が口から出るといわれています。そこで、相互的なコミュニケーションが発生することで、みんなが元気になれるのです。これまで化粧を忘れていたような人は、化粧療法を積極的に行ってはいかがでしょうか。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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