老人ホーム・介護施設を探すなら
介護現場の事故 お急ぎ相談フォーム
入居相談窓口 受付時間 9:00~19:00
フリーコール0120-907-393

介護施設での虐待はなぜ発生するの?

最終更新日2019年07月19日16:18

虐待には、身体的虐待、介護・世話の放棄、心理的虐待、性的虐待、経済的虐待があります。11年連続で過去最多となっており、特別養護老人ホームなどの介護施設で確認されたのは510件(平成29年度職員による虐待)で、前年度よりも58件増えています。介護施設で発生している虐待の多くは身体的虐待で、次いで心理的虐待、介護・世話の放棄などです。

虐待が発生した要因としては、教育・知識・介護技術などに関する問題が一番多く、次いで職員のストレスや感情コントロールの問題。職員の性格や資質の問題、倫理観や理念の欠如、職員不足や職員配置などの問題による多忙さが続いています。人生の最後を穏やかに過ごすはずの介護施設でなぜ虐待が発生してしまうのか、その理由を探ってみたいと思います。

教育・知識・介護技術などに関する問題とは?

介護に関する教育・知識・介護技術などは、介護現場での実務に伴って経験となります。全く介護の教育や知識がないまま介護を始めた場合と、介護の教育や知識を十分に身に付けた場合とでは、格段の差が生じます。例えばオムツ交換を取り上げてみても、方法や知識を身につけ介護技術を繰り返し練習していれば、介護者・被介護者ともにストレスを感じることなくスムーズに行うことが可能です。

しかし教育・知識・介護技術などがないまま行うと、介護者・被介護者の両方が、身体的にも精神的にも大きなストレスを感じます。

結果パニックになる場合も想定でき、良い結果を招きません。これはオムツ交換だけでなく、コミュニケーションなどのあらゆる場面でも同じです。

ストレスや感情コントロールの問題とは?

介護の現場では、怒りたくなる場面が頻繁にでてきます。たった今トイレからでてきたところなのに又トイレへ行くという。コールが鳴り飲み物を部屋へ持っていったところなのに再度コールが鳴る。そんなときに限って、他の入居者の危険な行為が目に入り、すぐにでも制止しなければなりません。

1人で二役も三役もしなければならない状況に、パニックに陥ってしまいます。このような状況が続くことが原因となり、虐待につながってしまうのです。介護者は、湧きあがってくる怒りを全く無くすことはできません。しかしその怒りをコントロールすることは可能です。アンガーマネジメントができる介護者は虐待を起こすことはありませんが、できない介護者は虐待へとエスカレートしてしまうのです。

性格や資質・倫理観や理念の欠如とは?

あなたの身近に、優しい性格の人や怒りっぽい性格の人はいませんか? 例えば一つの問題が発生したときに、介護者が優しい性格であれば、その問題は自分のせいであって被介護者のせいではないと思うでしょう。しかし怒りっぽい性格の介護者であれば、自分は悪くない。

悪いのは被介護者であり、問題が発生したすべての責任は被介護者にあると思うでしょう。優しい介護者に怒りはありませんが、怒りっぽい介護者は、湧きあがる怒りを抑えることができません。資質・倫理観や理念の欠如は、生まれ持ったものであったり、育ってきた環境によったりすることが原因です。高齢者に対して敬う気持ちがあるかどうかは、介護者として大切なことです。それがない(考え方が違う)介護者によって、虐待は起こります。

職員不足と職員配置の問題とは?

介護現場での職員数としては、グループホームでは利用者3人に対して介護者が1人と決められています。グループホームの利用者(1ユニット)は通常9名ですから、3人の職員を配置しなければなりません。3人の中の1人は常勤者でなければなりません。夜間、深夜帯については1人です。

しかし特別養護老人ホーム(ユニット型)の人員基準は、1ユニットの利用者定員が10名以下に対して、職員数は1人以上の介護職員または看護職員と決められています。夜間は2ユニット(20人)で、1人の介護職員または看護職員です。虐待が発生したとしてTVや紙面で取り上げられる施設に特別養護老人ホームが多いのは、こういった人員配置基準が関係しているかもしれません。

比較すると、グループホームが9人の利用者に対して3人の職員(日中)であり、特別養護老人ホームは10人に対して1人の職員(日中)。また夜間、深夜帯では、グループホームが9人に対して1人の職員であるのに対して、特別養護老人ホームでは20人の利用者に対して1人の職員数なのです。

まとめ

介護は毎日の生活の延長…と考える人が少なくありません。介護福祉士という専門職であるにもかかわらず、やろうと思えば誰にでもできそうに感じるからです。

しかし実際に介護を行ってみると、肉体的または精神的に大きなストレスを感じます。怒りやストレスがうまくコントロールできないまま毎日のように続くと、虐待へとつながるのです。

現状の介護施設では、かなり無理な人員配置数で利用者の介護を行っています。超高齢化社会を目前にして、それらを見直す時期に来ているのかもしれません。

弊社担当のご紹介田中 晴基(介護施設スペシャリスト)
入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。

介護施設を探す
人気の介護特集 介護保険とは? 親が認知症になったらどうする? 介護うつにならないために注意しておきたいこと 栄養満点!高齢の方が食べやすくておいしいレシピ
施設の探し方ガイド
施設への入居が決まると?お祝い金進呈中
施設掲載ご希望の方は介護こちら

pagetop