
元気なうちにやっておくべき!?終活の始め方とは
投稿日 2019/03/25
最終更新日 2019/05/01
人が亡くなったあと、残された家族は寂しいだけではなく、手続きしに関してしんどい思いをすることが多いといわれています。こうした経験をもとに、自分がいなくなったあとに残された家族には迷惑をかけたくないという思いから、なるべく自分で準備しておこうという人が増えているのです。家族のためだけではなく、自分らしい終わり方を決めたいという人もいます。
こうした活動を終活といい、どの程度自分が取り組むかにもよりますが、意外とやることが多いのが現実です。なるべく若く元気なうちから、終活を少しずつ始めたほうがよいでしょう。
今回は、この終活について、どんなことを行うべきなのか、どのようにして取り組んでいくのがよいのかについてみていきましょう。
まずはやることを洗い出す
終活として何をすべきかについて、一覧にしてみることをおすすめします。終活は以下のように、いくつかの段階に分かれているのです。
介護
自分が介護を必要とする状態になったときどうしてほしいのかを決めておきます。介護施設に入れてもらって構わないなどという家族が決めにくいことから、財産の管理を頼む家族を指定する、暗証番号を伝える手段を残しておくなど、細かいことまで決めます。
死に際の延命治療の是非についても、自分の意思を伝えておく人もいるのです。
生前整理
自分が亡くなったあと、たくさんの私物を処分するのは残された家族になります。物の処分はかなり手間と時間がかかるため、自分であらかじめ不要なものを処分しておく行為です。まだ使えるけれど、自分では使わなくなった貴金属なども、生前に贈与してしまうという方法もあります。
処分をして身軽になることで、行動しやすくなるメリットもあるようです。シンプルライフを楽しむシニア層も増えてきています。
相続
相続については、残された家族が最も揉める事項といわれているほどです。そのため、あらかじめ遺言書を作成しておくなどして、財産の行く末を決める人も増えています。生前贈与をしてしまうという方法もあるので、どの方法を利用して財産を処分するのかについても、自分で決めることが可能です。
葬儀
近年では、自分で葬儀会社の説明会などに足を運び、葬儀会社や葬儀会場、どのような葬儀にするのかについて、決めてしまう方もいます。葬儀費用なども事前に支払えるところも増えてきていますので、すべて決めてしまい、死亡したときは、この葬儀会社へ連絡するように、と家族に伝えておくだけで、家族は何もしなくてもよい状態になるのです。
さらに、自分らしいお葬式を決めることができるので、自分の最後を演出できるというメリットもあるといいます。
また、誰を呼んでほしいのか、連絡先などについても、あらかじめ一覧にしておくことで、残された家族がスムーズに連絡することができるのです。
供養
先祖代々のお墓に入る、違うお墓に入るなどといった供養についても、自分で決める人もいます。あらかじめお墓を購入しておき、いざとなったら、そちらに供養してもらうようにします。永代供養の代金をあらかじめ納めておくなど、家族に迷惑がかからないようにすることもできるのです。
優先順位をつけて取り掛かる
以上のように、終活について自分でどの程度取り組むのかにもよりますが、短期間で完了できるものではありません。
まだまだ自分は元気だから大丈夫、と思っていても、実際に取り組まなければならないときにかなり時間がかかってしんどくなってしまうこともあります。それゆえ元気なうちから優先順位をつけて取り組んでいくことがおすすめです。
終活の基本エンディングノートを活用しよう
終活に取り組む人が増えているニーズを受けて、最近では、終活のためのエンディングノートが市販されています。終活に興味がある、取り組もうという方は、まずこうしたエンディングノートに従って決めてみてはいかがでしょうか。
エンディングノートに書いたからといって、後から修正できなくなるわけではありません。遺言書の作成をしても、後から作り直すことができます。少し取り組むと、具体的にどうしたいのかが見えてくることも多いので、まずは終活のために今なにができるかを知ることが大切です。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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