
ダブルケアで辛い…どこに相談すればいいの?
投稿日 2019/03/21
最終更新日 2019/06/28
育児と介護。どちらかひとつだけでも大変なのに、もし、それが重なってしまったら……そんな、ダブルケアにあたっている人が、全国には25万人以上いるといわれています。まさに今、ダブルケアの最中という人もいるのではないでしょうか。
ダブルケアは精神的にも肉体的にも辛いものです。とくに介護のために育児の時間が十分にとれず、子どもにしわ寄せが行った時、大きなストレスを感じる人も少なくありません。ダブルケアの悩みは1人で抱え込まないことが大事です。誰かに話を聞いてもらうだけで、肩の荷をおろせることもあるでしょう。「ダブルケアで辛い」そんな時に利用できる相談窓口についてまとめました。
地域包括支援センター
地域包括支援センターとは、高齢者が住み慣れた地域で生活できるように支える総合相談窓口です。ケアマネージャー、社会福祉士、保健師などが配置されていて、誰でも無料相談を受けられるようになっています。
だいたい公立中学の学校区域を1つの地域包括支援センターが担当することになっています。じつは、身近な存在でもあり、多くの人が家の近くで見つけることができるのです。子育ての相談にも応じてもらえるので、気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。
子育て支援センター
子育て支援センターとは、労働厚生省が管轄する育児中の家庭をサポートするための施設です。育児不安などの相談を無料で受けることができます。
ベビーシッターや自治体公認で自宅での保育を行う「保育ママ」などの紹介もしてもらえます。介護の都合で子どもをどこかにあずけたいと考えても、保育園に入るのも簡単ではありません。「どこに子どもをあずけたら……」と、悩んでいるならば子育て支援センターに相談してみてはいかがでしょうか。
近所の人や友人
もし、近所にダブルケアをしたことがある人がいるならば、相談してみるのも悪くないかもしれません。やはり、経験者でなければ分かち合えない悩みもあります。もしかしたら役立つアドバイスをもらえるかもしれません。信頼できるママ友に愚痴を聞いてもらうのもひとつの方法です。
しかし、他人に依存しすぎると、かえって問題解決から遠ざかってしまうものです。あくまでも、たまにストレスを発散するぐらいの感覚で悩みを聞いてもらってはいかがでしょうか。
ただ、ママ友で難しいのは、悩みを打ち明けたところ、思わぬところでウワサになってしまうこともあるという点です。くれぐれも、誰に話すかは厳選するようにしましょう。
児童館
児童館とは児童に健全な遊びを与え、健康を増進して、情緒を豊かにすることを目的として設置されている施設のことです。一方、保護者を対象として、子育てに関する相談を無料で受け付けているので、利用してみるのも良いでしょう。
児童館ならば、保護者が相談をしている間、子どもを保育士の方が見ていてくれるので便利です。子どもをどこかにあずける必要もないので一石二鳥ともいえます。とくに就学前の子どもをお持ちの方は、児童館の相談窓口を利用してみてはいかがでしょうか。
SNS
Twitterなどを見てみると、ダブルケアで悩んでいる人は少なくないことがわかります。同じような問題を抱えている人の投稿を読んでいるだけでも、心が落ち着くこともあるかもしれません。
また、SNSで悩みを発信してみると、思わぬ励ましをもらえることもあります。それとは逆に、ひどいリプライを知らない人からもらうこともありますが……。
SNSのそういったリスクを承知の上で、ストレス解消に利用してみても良いでしょう。しかし、ダブルケアでただでなくても時間が足りないのですから、熱中しすぎないように注意してください。
まとめ
ダブブルケアで辛い時には、じつはこれだけたくさんの相談場所があります。1人で抱え込まずに、とにかく誰かに話を聞いてもらうことは大事です。言葉を発しているうちにストレスが解消されるばかりではなく「これからどうするべきか」自分の考えがまとまることも少なくありません。
具体的な解決策を求めているならば、専門家が対応してくれる地域包括センター、子育て支援センター、児童館などがおすすめです。「ただ話を聞いて共感して欲しい」という時には、近所の人やママ友を頼るのも良いでしょう。SNSを上手に活用して気持ちを前向きに整えるという方法もあります。ぜひ、いろいろと試してみてはいかがでしょうか。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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