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介護と介助の違いとは?

介護と介助……どちらも介護の世界ではよく使われる言葉です。両者は一見すると同じような意味に思えるのですが、介護の世界では、やはり持っている意味が違います。介護と介助の違いを改めて考えてみると、まず「介護士」という言葉はあるのに「介助士」という言葉はありません。ここから介護という大きな枠の中に、それぞれ具体的な介助動作があると考えると、両者についてそれぞれの意味が理解できそうです。ここでは、介護や介助についてその本来の意味をおさらいし、それぞれの違いについて理解を深めていきます。さらに、介助には、「食事」「入浴」「排泄」といった三大介助を筆頭に、さまざまな介助シーンがあるのですが、それらについて一つ一つ掘り下げて詳しく紹介します。

介護とは?

介護という言葉は古くからある言葉ではありません。その歴史は意外と新しく1970年代に使われ始めたということです。発端となったのが、障がい者に対する法的介護保障を求める運動が起こったことで、それがきっかけとなり、介護という言葉が広く世間に広まっていきました。1980年代になると介護の派遣事業などが制度化されるようになり、介護の目的そのものが介護を必要とする人の身体面の世話をするということから、その人が自立して快適に暮らしていけるようにするという捉え方をするようになったのです。そこから発展して1997年介護保険法の公布、さらには1999年施行へとつながっていきます。
そのため、介護の定義は広範に考えることが一般的です。介護は、高齢者の身体上あるいは精神上の障害により、日常的な生活をするのに支障が出る人について、身体的、精神的なサポートを行い自立した生活ができるようにすることです。このように介護は、日常生活を営むうえで、生活動作、家事、健康、さらには社会活動の援助全般を指します。そしてそれらが円滑にできるようにサポートしていくことが介助と考えるとわかりやすいです。つまり、介護は象徴的な言葉であり、介助は具体的な方法と理解すると良いでしょう。

介助とは?

介助とは、具体的にそれぞれの行動について手助けをすることです。具体的には以下に示す介助があります。その中でも「食事介助」「入浴介助」「排泄介助」は介助の中でも三大介助といわれています。それぞれの介助について詳しく見ていきましょう。

①食事介助

生きていくためには食べていかなくてはいけません。そのため介助の中でも最も大切なのが食事介助です。寝たきりの高齢者の場合、一人で食べるのが困難になり、口に含んでも咀嚼ができない場合は、食材や調理にも気をつけなくてはいけません。食事介助については、寝たきりのままでは、食べてもらうことはできません。そのため体位変換や引き起こすといった移動介助も必要になるので、食事介助は総合的な介助といってもいいでしょう。

②口腔ケア介助

食事介助とセットになるのが口腔ケア介助です。自分で歯磨きができない高齢者も多く、口腔内を清潔に保つことは、健康的な生活を続けていくためにも欠かせない介助となります。口腔ケアを怠ると、さまざまな病気を誘引することにもなりかねません。具体的には、食後すぐその姿勢のまま、口の中をすすぐ、歯磨きをする、歯が無い場合は口腔内を磨くなどの介助を行います。また、医師から誤えん防止のためにうがいが禁止されているケースもあるのでこの点には注意が必要です。

③着替え介助

要介護者の場合、自分で少しでも行えるような脱ぎ着がしやすい衣服を用意するといいでしょう。できない部分のみ介助を行うというスタンスです。

④排泄介助

一人でトイレに行くことができない、常時おむつを着用し、自分で取り換えることができない場合の介助です。身内であっても恥ずかしさが先に立ち、排泄介助に抵抗を持つ人も少なくありません。自尊心を傷つけることなく、かつ事務的に素早く行うようにしたほうが効果的です。

⑤入浴介助

無理せず介護サービスにまかせたほうが安全なのが要介護者の入浴です。それだけ入浴介助は家庭で行うのは難しいものです。それでも、入浴介助をする場合は、要介護者が転倒しないように細心の注意を払うこと、さらには浴槽でおぼれないようにするなど気をつけなくてはいけません。入浴介助に少しでも不安を感じる場合は、お風呂ではなく部屋を温かくして体を拭き取るなどの介助を行ったほうがいいでしょう。

⑥歩行介助

歩行介助は、要介護者の状況によってさまざまな形態があります。付き添って歩くだけでよいケースから、手をつなぐ、体を支えるといった歩行介助。これ以上の介助となると車いすでの移動など、次にあげる移乗介助となることが多いでしょう。

⑦移乗介助

移乗介助は、体位変換といった比較的軽い動作から、車いすに乗せるといった身体的な負担の大きい動作などまちまちです。さまざまな介助、でまず移乗介助をしなくてはいけない場面も多々あり、介助の中でも基本的なものといっていいでしょう。また、要介護者にもある程度の身体的負担をかけるようになるので、介助する側も手際のよい動作が必要となります。力が入りがちですが、できるだけ低重心をこころがけ、小手先の力ではなく体全体で力を出すようにすると、思ったよりも簡単にできることになるでしょう。

まとめ

介護という大枠の中に介助があります。要介護者のために全てを行うのではなく、あくまでも手助けをするというのが介助です。そのため、少しでも要介護者の能力を引き出せるようにしたいものです。身体的な負担が大きく、介助は大変というイメージがありますが、経験を積んでいくことでコツがわかっていくことでしょう。最も、要介護者の要介護度が上がっていくとそれにともなって、介助の負担も重くなります。上記の事から介護サービスを上手に使って自分の介助の負担も軽くしていくことを考えることが大切です。

弊社担当者のご紹介 田中 晴基 (介護施設スペシャリスト)

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