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【介護施設入居前にやっておきたいこと】リビングウィル(生前意思)の確認

最終更新日2019年05月21日11:12

日本は長い間、世界一の長寿大国と言われてきました。その平均寿命は男性が81歳、女性は87歳という結果が統計で出ており、同じく介護を必要としない寿命——健康寿命については男性が72歳、女性が74歳と平均寿命を大きく下回っています。

この理由としては、医療の進歩というものが考えられます。——つまり、生きてはいるものの、健康な状態ではない、つまり「生かされている高齢者」が非常に多いのです。

しかし、人によっては、「生かされる」ことに違和感を覚える方もいらっしゃることでしょう。そこで重要になってくるのが、「リビング。ウィル(生前意思)」というものです。

このページでは、リビング・ウィルとはどのようなものか、なぜ介護施設入居前に生前意思を確認しておく必要があるのかということについて解説していきます。

リビング・ウィルとは?

リビング・ウィルとは、英語のLiving Willに由来する言葉です。Livingは「生きている間の」という意味を持ち、Willは「意思」という意味を持つ単語です。——つまり、「生きている間の意思」日本語では、生前意思と呼ばれるものがリビング・ウィルです。

人間は医療の進歩によって重い病気にかかった時に現代の医療を利用すれば意識はなかったとしても心臓や脳を無理やりにでも動かすことができるようになりました。このため、意識がなくなった時に延命治療というものが病院などでは施されることになるのですが、回復が見込めない状態での延命治療は無意味であるという意見も当然存在しています。

日本の法律では、医療は尊厳のある生命をできる限り維持することが正解であるという立場に取っており、本人の意思なく生命の存続を短くすることはできません。

なぜリビング・ウィルが求められるのか

内閣府の調査では、55歳以上のほとんどが延命治療を積極的に希望しないと考えていることが分かっています。しかし、前述の通り日本の法律では安楽死や本人の意思なく治療を途中でやめることは禁止されています。

また、本人の意思が不明な時に家族が延命治療を希望しなかった場合には延命治療をやめることも可能ですが、これは考えてみれば少し残酷な話です。なぜなら、本人が「生きたい」と考えている可能性が少しでもある限り、その判断を家族に委ねることになってしまうからです。捉え方によっては家族が死に至らしめるようなものです。これは本人の家族に大きな精神的ダメージを残すことになってしまいます。逆に本人が延命治療を希望しない場合でも、延命治療を継続することは本人にとっての苦痛となってしまいます。

このような背景を受けて、「回復不能と判断された場合、どのような治療を望むか」という本人の意思が非常に重要視されるようになってきたのです。つまり、病気などの回復の見込みがなく、死期が近い時にどのような医療を希望するかということを、本人が予め何らかの形で残しておくことで、いざそのような局面になった時に家族に負担をかけないようにリビング・ウィルを書き記しておき、それを本人の意思として表明するのです。

リビング・ウィルはどのようにして残す?

日本の法律では、以下のようなケースに延命治療を中止する―—いわゆる「尊厳死」が認められています。

  • 患者が回復不能の状態に陥っていること。
  • 意思能力のある状態で、患者が尊厳死の希望を明らかにしているか、患者の意思を確認できない場合、近親者など信頼しうる人の証言に基づくこと。
  • 延命医療中止は、担当医が行うこと。

病院側の立場としては、医療とは人の命を救うものであるため、一部の医師は尊厳死に反対の意見を持っている場合もあります。このため、上記条件に合致していたとしても、リビング・ウィルは必ずしも受け入れられるものではないのです。

ただし、日本尊厳死協会の調査によると、「リビング・ウィルを医療機関に提示し、リビング・ウィルが受け入れられた」と回答した人の割合は8割近くあり、ほとんどのケースでは尊厳死は容認されています。

しかし、リビング・ウィルは「明確な本人の意思」あるいは「家族などの意思」である必要があります。さらに、それが信頼に値するものである必要があるのです。さもなければ、病院は患者の意思に反して延命治療を中止することになってしまいます。

具体的には以下のような方法を取ることで、信頼に値する方法でリビング・ウィルを表明することができます。

  • 日本尊厳死協会のサービスを利用する
  • リビング・ウィルを表明した署名入りの書類を適切な場所に保管しておく
  • 家族などに意思表明をした上で書面を渡しておく

まとめ

介護施設へ入居したりしてしまうと、なかなか介護者と家族が向き合って話す機会というのは減ってしまいます。大切な家族の「死」について考えることは、いささか抵抗がありますし、なかなか話を切り出しにくいものでもあります。しかし、本人が、家族が苦しまないようにリビング・ウィルを確認しておくことはとても重要なことなのです。

弊社担当のご紹介田中 晴基(介護施設スペシャリスト)
入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。

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