
介護用品をレンタルする時に知っておきたいメリット・デメリット
投稿日 2019/03/25
最終更新日 2019/05/01
介護用品は、介護の程度や必要に応じて購入することを検討します。介護用品は購入するものと思いがちですが、実はレンタルも可能です。また、購入では適用されなかった介護保険について、レンタルの場合には適用されることもあります。
今回は、介護用品のレンタルについて見ていきましょう。どのような場面でレンタルすれば良いのかなど知っておきたい情報から、メリットやデメリットについてもお伝えします。
レンタルも介護保険が使える
介護用品をレンタルする場合、介護保険が適用するので、自己負担が少なくて済む場合があります。介護保険の適用で1割負担。これは購入でも同様の恩恵を受けることが可能です。
しかし、介護保険では、利用できる単位が決められていることから、単位以上の場合は自己負担。また、1年間10万円までの上限もあります。
購入する金額に比べてレンタルする金額の方が安いので、レンタルを活用することで、介護保険の上限額に届きにくくするという手法も。そのため、レンタルか購入かを慎重に検討する必要が出てくるのです。
最も、レンタルでも購入でも介護用品を利用する場合は、ケアマネージャーに相談するようにしましょう。なぜなら、ケアマネージャーが介護用品の管理や申請をするので、知っておく必要があるのです。
要介護度によっては対象外となる場合も
要支援や要介護など、それぞれ介護の度合いによって、レンタルについて介護保険を利用して自己負担を減らすことができるかどうか異なります。
たとえば、要支援と要介護1については、以下がレンタル対象となります。
- 手すり
- スロープ
- 歩行器
- 歩行補助つえなど
要支援2以上においては、以下がレンタル対象となっているのです。
- 車椅子
- 車椅子付属品
- 介護ベッド
- 徘徊感知機器など
これらの対象品目については、介護保険法だけでなく、自治体によって異なる場合があります。どれが対象となるのか非対象となるのかなどの確認はケアマネージャーにするようにしましょう。
購入とレンタルそれぞれのメリット・デメリット
購入でもレンタルでも介護保険を利用できる場合、どちらを選べばいいのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットをみていきましょう。
(1)購入のメリット・デメリット
購入のメリットは以下が挙げられます。
- 清潔感がある
- 傷がついていない
- 壊したり故障したりしても気にしないで済む
一方で、購入のデメリットは以下が挙げられます。
- 高価
- 買い直す必要も出てくる
- 必要なくなった時に邪魔になる・処分に困る
- メンテナンスを自分する必要がある
(2)レンタルのメリット・デメリット
レンタルのメリットは以下が挙げられます。
- その時の介護や身体の状態などに応じて、介護用品を変えることができる
- 必要な時期だけ利用ができる
- 返却するので処分に困らない
- 低額で利用できる
レンタルのデメリットは以下が挙げられます。
- 使用する際に気を遣う
- 壊した場合に金額の負担が増える
- 気に入ったものを使用できない
まとめ
介護用品を購入する場合だけではなく、レンタルする場合も介護保険を利用することができるので自己負担を減らせます。ただし、購入でもレンタルでも介護保険が適用となる品目が異なる場合がありますし、購入の場合には上限額も設定されていますので、ケアマネージャーに確認した上で検討してみましょう。
介護用品の購入やレンタルにはそれぞれメリット・デメリットがあり、一般的には衛生上の理由から購入が望ましい用品もあります。どうすればいいのかなどの点も含めてケアマネージャーとよく相談して決めることをおすすめします。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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