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認知症によってどのような機能が低下するの?日常生活は送れる?

最終更新日2019年06月03日11:30

認知症は本人とその家族にとって切実な問題です。認知症は、ある日突然発症するということは希で、多くはゆっくりとその症状が進行していきます。最初は物忘れから始まるのですが、物忘れというのは誰にでもあるもので、若い時分からそういった傾向のある人もいます。日常的であるだけに高齢者の認知症の最初の段階である物忘れ程度では、要介護度認定にかかることもありません。そのため、介護者(家族含)は要介護者を日々観察し、物忘れの度合いが進んでいないかに注意しなくてはいけません。そのためにはコミュニケーションを密にすること、外部との接触をできるだけ多くし、その中から認知症の進行具合などを注意深く観察する必要があります。ここでは、認知症になるとどのような機能が具体的に低下するのかを中心に詳しく紹介していきます。

認知症の初期症状

物忘れは認知症ではありません。物忘れが激しくなると「認知症では?」と考えがちですが、医学的に「物忘れ」の段階では認知症とは診断されないのです。物忘れは、今朝食べたものが思い出せない、家の鍵をどこに置いたのか思い出せないなどで、このようなことは若い人や健常者でもよくあることでしょう。物忘れは「どこに置いたのかを忘れる」ことなのですが、認知症は「置いたこと自体を忘れる」ことで、出来事(起こしてしまったこと)を忘れてしまうのが認知症と考えるとわかりやすいでしょう。

もちろん、物忘れがひどくなることも認知症の初期症状と言えるのですが、認知症の多くは記憶の連続性が断たれてしまうことです。そのため、記憶を埋めるために何度も同じことを確認しがちになりますし、認知症を自覚症状として捉えるには、体験の一部(中身)を忘れるのか、体験の全部(出来事)を忘れるのかを判断する必要があります。それが認知症に気づくシグナルと言えるでしょう。

どのような機能が低下する?

認知症になるとさまざまな機能が低下します。以下に代表的な5種類の症状について説明します。

①記憶力の低下

加齢による物忘れは誰にでも起こるもので、生理的健忘症とも呼ばれています。この生理的健忘症は、物忘れをしていること自体を認識している、あるいは自覚があるものです。認知症による物忘れの場合は、体験自体を忘れてしまうものです。ですから、一日のうちのある部分の行動が完全に自分の意識の中から欠落する…本人に物忘れの自覚そのものが無い状態なのです。記憶力の低下は物忘れの延長線上に捉えがちですが、それが部分的に起こるのか全体に起こるのかをしっかりと見極めることが大切です。

②失語

失語は言葉が出ない、と単純に理解できるものですが、運動性失語の場合、聞いた言葉は理解できるのですがこちらから話すことができない状況です。また、話すことはできるのですが、相手の言っていることが理解できないことも、「感覚性失語」とされています。物忘れによって適切な言葉で表現できないケースは失語ではなく、記憶力の低下によるものと分類されることが多い傾向にあります。

③失行

運動機能はまったく正常なのに、日常的な行動ができなくなることを「失行」と呼びます。失行の症状が出ると、これまで身につけていた一連の動作ができなくなるのです。極端な例ですが、昨日までしっかりとネクタイを締めることができていたいのに、今朝はネクタイをどうやって締めるのか忘れてしまった…というものです。他には、物心ついたときから行っていた動作、たとえば「うがい」についても、それができなくなってしまうのは完全な失行と言えるでしょう。

④失認

聞く、見るといった感覚機能は正常なのに、目の前にある物体を認識できなくなることを失認と呼んでいます。目の前にテレビがあるのに、それをテレビと認識できなくなる視覚性失認、よく行き来している道で迷ってしまうことを地誌的失見当識(ちしてきしつけんとうしき)などがあります。

⑤遂行機能の低下

これまでできていたことができなくなります。具体的には計画を立てて物事を最後まで遂行することができません。たとえば、これから朝食を作ろうとしても、完成させることができないのです。こうなると料理を作ることが困難になってしまいます。
以上の5種類の症状以外にも、注意力の低下、見当識の低下、意欲の低下、幻覚、錐体外路症状、自律神経の機能低下、意識の清明さの変動、社会的判断能力の低下などさまざまな認知機能の低下があります。

認知機能の低下の原因

認知機能の低下の一番の原因は加齢によるものです。個人差はありますが、人は60歳を過ぎる頃からゆっくりと認知機能が衰えていくのは医学的にも証明されています。加齢以外にも認知機能の低下をもたらすさまざまな病気も発症します。アルツハイマー病などはその最たる例と言っていいでしょう。高齢になると発症する病気もさまざまです。そのための服薬治療など、薬剤の副作用による認知機能の低下も指摘されています。これらのことから、いろいろなことが複雑にからみあうことで認知機能の低下が進んでいるということになります。

日常生活は送れる?

現在、認知機能の低下を確実に抑える療法はありません。認知症の進行をすこしでも食い止めるためにも、ウォーキングなどの有酸素運動が有効とされています。しかし、どこを歩いているのかわからなくなる、迷子になるといった事態も予想されるので、ウォーキングをするにしても随伴者は必ず必要です。認知症の進行が進んでいる人はできるだけ一人にさせないことが大切です。これまで説明してきた中でも、身体機能はしっかりしていても判断能力に難がある場合が多く、日常生活が送れるかどうかは認知症の進行度によります。身体機能に問題がなくても、自分で排尿や排便ができなければ、24時間オムツの着用が必要になりますし、そうなると自分で、日常生活を送ることは困難と考えていいでしょう。

まとめ

認知症と身体機能は無関係ではありません。認知症が進むと、身体の動かし方までわからなくなってしまいます。動かさないということは身体機能の低下を招いてしまい、それが寝たきり生活を余儀なくされる原因にもなってしまうのです。介護ケアのポイントとしては、身体をできるだけ動かすようにすることですが、本人の意識がそれに向かわなくなるとそれも困難になるでしょう。そのため認知症の介護は難しく、家族だけではなく、介護サービスも有効に使いながら認知症に対処していくことが大切です。

弊社担当のご紹介田中 晴基(介護施設スペシャリスト)
入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。

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