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認知症のほとんどを占める3大認知症とは

最終更新日2019年03月21日15:09

2015年厚生労働省は、新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~)を発表しました。この中で2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症に罹患するとしています。これは、700万人を超えると予測しているのです。2012年の時点で高齢者の認知症の人数は462万人となっていて、これが10年で1.5倍になる見通しとなります。私たちは単に認知症というと「ぼける」「痴呆症」といった意味合いで捉えることが多いのですが、認知症のほとんどを占めるのが3大認知症と呼ばれているものです。よく聞くことの多い「アルツハイマー型認知症」さらに「脳血管性認知症」、「レビー小体型認知症」と続きます。ここでは3大認知症について詳しく説明します。

3大認知症について

介護は大変なものです。中でも認知症の介護の大変さは経験した人ではないとわからないと言います。身体的介護は「これができない」ということがある程度予測できるので、それに対して心の準備をして対処することができます。しかし、認知症は、会話が成り立たず、多くの場合か介護者にとって多大な忍耐が試されることになります。さまざまな事態が起き、それがストレスとなって「介護うつ」となることもあるのです。

物忘れを認知症と同じように考えている人は少なくありません。しかし、物忘れというのは例えば「朝何を食べたのかが出てこない…」というものなのに対して、認知症は「食べたこと自体を忘れてしまう」のです。それで、「朝から何も食べさせてもらえない」と愚痴をこぼしてしまうのです。物忘れの延長線上に認知症があるとも言えるのですが、程度の差こそあれ、認知症の判断は、担当の医師が行います。それによって高齢者の5人に1人が3大認知症にほぼ分類されることになるのです。

アルツハイマー型認知症とは

認知症の中で一番多く発症するのがアルツハイマー型認知症です。65歳以上の高齢者で3%から7%の発症率となっていて、これが80歳以上の高齢者になると20%の発症率となります。遺伝が取りざたされたこともありますが、現在の研究では99%無関係ということです。男性よりも女性がより多く発症し、割合は2対3から4の割合となっています。
アルツハイマー型認知症は、端的に言うと脳の神経細胞が減少し脳が小さく萎縮することで発症します。症状が急激に進行するもののではなく、ゆっくりと進行するのが一般的な症状です。以下に、アルツハイマー型認知症を3段階に分けて説明します。

前期

今日がいつかわからない、行動意欲がわかないといった日常的な変化が見られるようになります。人についてよりも自分について忘れることが多いのが特徴です。例えば、買い物をした直後に「こんなものを買った覚えはない」と言い出すなどです。この段階では、単に誰にでもある物忘れと同じ部類であり、認知症と判断されるケースは少ないといえます。

中期

何かなくなれば盗まれたなどの「被害妄想癖」が顕著になります。徘徊癖の症状を出す人も多くなり、介護が大変な時期です。

後期

歩くことができなくなり、ひとりでの食事も困難になります。多くの場合で身体介護が必要になります

ケアのポイント

アルツハイマー型認知症は、現段階では治ることはありません。ゆっくりと進行するので、その進行をさらに緩めることがケアのポイントとなります。服薬療法での進行を緩める方法と合わせて、介護では、何を言ってきても受け入れてじっくりと話を聞くことです。前期段階のときは、そこからきちんと否定することが大切ですが、中期以降になると否定せず聞き流すといった処置に切り替えるようにします。忍耐が必要となりますが、できるだけ話を聞いて疎外感を与えないようにしましょう。

脳血管性認知症とは

人の体は血管を通る血液によって酸素や栄養分が体の隅々に運ばれます。それが脳梗塞や脳出血といったように血管が詰まる、血管が破裂するといった症状で脳に栄養が行き渡らずに認知症となるのです。体の機能が麻痺することが多く、女性よりも男性に多いのが特徴といっていいでしょう。

認知症の中でアルツハイマー型認知症に次いで多く、身体的な症状ではリハビリを行うことで、身体機能をある程度は回復することができます。しかし、歩行障がいの他に、排尿障がい、嚥下(えんか)障がい、構音障がいなどといったさまざまな症状を発症するため、それぞれについてリハビリを行うのは、高齢者に身体的な負担を強いることになります。

ケアのポイント

ケアのポイントとしては、進行を緩める服薬治療の他に、デイサービスなどを活用してできるだけ人の輪に入ること、規則正しい生活をすることが大切です。

レビー小体型認知症とは

3大認知症の中で、比較的最近(1990年代)知られるようになった認知症です。特定が難しく、これまではアルツハイマー型認知症か脳血管性認知症に分類されていた可能性が高いとされています。脳の広い範囲にレビー小体というタンパクが溜まり、脳の神経細胞がだんだんと減少していく進行性の認知症です。

幻覚や妄想の症状が出ることが知られていて、ありもしないことをついさっきあったかのように話すことが特徴的といっていいでしょう。他の認知症との違いが分かりにくいのですが、パーキンソン病を併発することが多いのが注目されています。また、強いうつの症状が見られることもあり、3大認知症の中でも少ない罹患率ですが、分類が難しい認知症だけに注意が必要です。

ケアのポイント

他の認知症と同様で特効薬はありません。進行を遅らせる服薬療法としては、アルツハイマー型認知症に使われる、コリンエステラーゼ阻害薬が処方されることが多いようです。さまざまな症状が出るので、身体介護が必要ですし、会話についてもしっかりと受け止め、会話にどのような傾向があるのかを把握することが大切です。

まとめ

認知症に特効薬はなく、完治することもありません。そのため進行を遅くするための服薬療法と介護ケアがポイントとなります。身体機能障がいが起きた場合はリハビリが回復の大きなポイントとなりますが、苦痛が伴うので高齢者には大きな負担となるでしょう。会話ができるときが、介護が最も大変な時期といえるかもしれません。しかし、そこをどうやって乗り越えていくかで、高齢者の残された余生が幸せなものになるかどうかの大切な分岐点とも言えるのです。

弊社担当のご紹介田中 晴基(介護施設スペシャリスト)
入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。

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