
在宅介護での訪問サービス 高齢者を意識したサービスが広がる
投稿日 2016/06/29
最終更新日 2016/06/29
そんな日常生活の不満を解消するため、買い物代行や訪問理容などサービスが新たに展開されているのです。
さっぱりとしたい!と思っても・・・
高齢になり、足腰が弱くなると外出もおっくうになりがちです。
店先は段差があるところが多く、だんだんと足が遠のいてしまうこともあります。その一つが理容です。寝たきりの方が床屋さんに行けなくなってしまうだけではなく、「歩いて行けない」「腰は痛くて座っていられない」などの理由で、通いなれた店に行けなくなってしまうことも少なくありません。
そこで、高齢や障害などによって、理美容室へ行けなくなった方を対象に、美容師や理容師が自宅や施設に訪問する「訪問理美容サービス」が広がりつつあります。このサービスを利用している方は、「さっぱりとして、気持ちがいい」「元気が出た」と笑顔で答えており、満足そうな様子がうかがえます。
「訪問福祉理容師」「ケア理容師」「福祉理美容師」
そのような需要に対して、全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連)では、「訪問福祉理容師」の研修を行っています。さらには、
障害者や高齢者に対する専門的な知識・技術を兼ね備えた「ケア理容師」の研修も行っています。また、日本理美容福祉協会でも、訪問理美容に対する講習を行っています。これらの研修・講習では、介護の基礎知識・散髪や洗髪に対する注意点・狭いスペースで散髪をする方法などを学びます。
まとめ
高齢化社会になり、元気なころは当たり前にできていたことができなくなってしまうことが多くあります。そのために生活の質が落ちてしまうことが少なくありません。生活の質が落ちてしまうと、生きる希望も失ってしまうことも少なくないのです。些細なことでも希望を持ってもらおうと感じるところから、さまざまなサービスが提供されています。その一つが、訪問理美容サービスです。サービスの需要もあり、広がりもありますが、ボランティアとして無料サービスでの提供も多いのが現状です。今後はさらなる需要の増加が予想されるので、有料サービスとしてどれだけ定着するかなど課題も残されています。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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