
在宅介護の一番の悩み「睡眠不足」
投稿日 2015/11/23
最終更新日 2015/11/23
身体的な疲労と精神的な疲労
身体的な介護ももちろん大変です。幾度となくオムツを交換し、褥瘡予防に体位を変換したり、車いすへの移乗や、トイレ介助、入浴介助と、どれも介護する側の体には負担となってくるでしょう。
そして今もっとも大変と悲鳴が上がっているのが認知症の介護です。認知症発症者は年々増加の一途をたどっています。もちろん認知症だからといって特別優遇で介護施設に入所できるわけでもなく、入所にあたっては一律で介護度にて優先度が決められます。そのため、体が元気な認知症患者は本人や家族の意思とは関係なく在宅介護を余儀なくされるのが今の日本の現実です。
認知症介護の一番の悩み
認知症介護の一番の悩みは睡眠不足だと言われています。認知症の問題行動といわれるBPSDのなかには、弄便・物とられ妄想・せん妄・幻覚と錯覚・うつ・抑うつ・暴力・暴言・介拒否・睡眠障害・異食など様々な症状が現れます。なかでも睡眠障害の症状が現れると、昼寝て夜起きているという昼夜逆転現象が起こり、夜家族が寝静まったくらいに徘徊などをすると転倒などの危険もあり、火の始末などの不安もあります。
アルツハイマー型認知症の治療薬であるアリセプトを午後に服用することから夜寝つけないとの副作用も報告されています。ほかにも薬の効能や副作用によって昼夜逆転を助長してしまう可能性もあります。
まずは一人で悩まず、介護の専門家や医療機関に一度相談してみてはいかがでしょうか。解決策が見つかるかもしれません。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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