
ヤングケアラーの解決方法は?みんなに知ってもらいたい「現実」
投稿日 2016/09/10
最終更新日 2016/10/31
ヤングケアラーの問題
18歳未満の子供が病気や障害を抱える家族のケアを行っている者のことをヤングケアラーと意味しています。そして直接的な介護でなくても親世代が介護をしていることで子供たちの世話ができなくなってしまった場合に親の代わりに兄弟などの世話をしている場合もヤングケアラーになります。
ヤングケアラーたちは介護がなければ学校へ行き、部活動や友人との交流をしている時期です。また進学などを考え、その目標に向かい勉強を頑張る時期でもあります。しかし介護によりそれらの時間を失い、それらから学び得ることができないというような状態になってしまいます。また学業と介護の両立での身体的な負担はもちろん、精神的な負担も大きくなってしまうことが考えられます。
ヤングケアラーの問題を解決するためには
ヤングケアラーとなっている子供たちは親がまた働き盛りであり、介護と仕事を両立するのが難しい時期です。そのため学生であり時間に融通が利くと思われている子供たちに介護に負担がかかってしまうのですが、まずは介護の専門職である担当ケアマネジャーや保健師などがヤングケアラーの存在を知り、どの程度介護の負担をしているのかということに気付くことが必要です。
そして介護サービスなどで代替できないかなど専門的な視点で検討し、提案することがヤングケアラーの負担を減らすことにつながるかもしれません。また介護の負担を減らすということは学業に関しても友人との時間を作ることにもなり、介護をしているけれども息抜きの時間もでき精神的な負担を少しでも解消できるということにもなるでしょう。
まとめ
ヤングケアラーという18歳以下の子供たちが介護をするという現実。これは大きな問題でもありますが、逆に介護をすることで学んだことを成長してからも生かしていける強みになるとも言えます。
少子高齢化であり、これからもヤングケアラーが増えていくでしょう。そのためにヤングケアラーを支える仕組みを作り出していくことが大切なことになると言えます。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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