
友達が少ない高齢者…なんと日本が世界で一番だった!
投稿日 2016/09/09
最終更新日 2016/09/09
諸外国よりも多い友達のいない高齢者
冒頭でも紹介しましたが、日本とアメリカ、ドイツ、スウェーデンの高齢者を対象に行われた調査。この調査では「家族以外に相談あるいは世話をし合う親しい友人がいるか」「同居の家族以外に頼れる人はいるか」ということについて調べています。
結果、日本では25.9%の高齢者がいないと回答しており、頼れる人がいるかということに関しても16.1%がいないと答えています。
これらのことから日本の高齢者は諸外国よりも友達がいないということが分かります。これは高齢者が過ごしてきた背景にも関係しています。
戦後の混乱期を経て高度成長期、バブル時代と共に過ごしてきた高齢者は、会社での結びつきはとても大きかったでしょう。しかし退職するとともに会社を通してできた交流もパタッとなくなってしまい、年賀状のやり取りをかろうじて行っているくらいの関係になってしまっているのではないでしょうか。このような状況であれば友達がいないということも頷けます。
どうしたら孤独に陥らないようにできるのか
友達がいない割合が多い日本。このままでは孤独に陥ってしまう高齢者も増えてしまいます。友達がいないということは外出する機会も減り、閉じこもりになってしまう可能性もあります。閉じこもりは要介護状態を作り上げる原因の一つになります。
もし趣味を持っている高齢者であれば趣味友達を作ってみてはどうでしょうか?また地域の公民館で行われているイベントで興味があるものに参加してみるなども友達を作ることに繋がります。
「友達なんていらない」と思っていると孤独な生活をすることにもなります。また家に1日中こもることで、足腰が弱ると脳への刺激も少なくなってしまいますので、認知症になるリスクも高くなります。そして同居している家族もストレスが溜まります。自分自身もストレスが溜まってしまいます。
まとめ
日本の高齢者はもともと友達を作るという環境が少ないような気がします。また仕事人間であった世代でもありますので、会社以外での他者との交流をすることも少なかったでしょう。
そのような高齢者の場合は友達を作ることに関して消極的になるかもしれません。しかし孤独は自分自身に良い影響を与えません。勇気を出して一歩踏み出してみませんか?また若い世代との交流も図れるように趣味などを共有する環境を見つけてみましょう。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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