
転ぶ前が大切!高齢者のために転倒予防サポーター誕生!
投稿日 2016/10/14
最終更新日 2016/10/31
「転んでからリハビリをする」という考え方では要介護状態になりやすく、転倒しないような取り組みをすることが大切になります。その考え方を広めていくための役割も転倒予防サポーターが担うことになります。
転倒予防サポーターとは
静岡県浜松市で開催されている転倒予防サポーターの養成講座。浜松市内でデイサービスを運営している事業者が大学教授の力を借りながら行っています。講座は全7回あり、今は約40人の人たちが転倒予防サポーターに養成講座を受けています。
事例を使用してのグループワークも行われており、より実践的な学びが行えているようです。この講座を受けている受講生の中には転倒し骨折した経験がある人たちもいます。骨折した時、自分自身の気持ちが弱ってしまったということを踏まえ、これから高齢者たちが転ばぬようなサポートをしていけたらと話をしています。
転倒予防サポーターとなった後は地域の高齢者の集まりに参加し、転ばないための心がけや運動を一緒に行っていくとのことです。
高齢者の転倒は骨折や寝たきりにつながる
高齢者が転倒してしまうと骨折をすることが多くなります。加齢に伴う骨粗しょう症があるため、転倒し強く打ちつけてしまうことで骨折につながります。下肢が骨折してしまうと歩行ができない状態になり、リハビリにも時間がかかります。そして骨折の状況によっては歩行ができない状態になってしまうこともつながり、要介護状態や寝たきりにもなってしまうリスクが高くなります。
これらのことから転倒すると骨折をするリスクが高い、同時に歩行ができなくなってしまい要介護状態や寝たきりにつながり、さらには認知機能の低下にもつながってしまうことがわかります。
そう考えると転倒してからリハビリをするという考え方よりも転倒しないようにするという心がけのほうが大切であると言えるのではないでしょうか。転倒しないという意識をつけるためにも紹介した転倒予防サポーターのような存在の必要性が高まります。
まとめ
転倒予防サポーターは地域住民を対象として養成講座を開催しています。地域住民が転倒予防サポーターの養成講座を受け、その学んだことをさらに地域住民や地域の高齢者につなげていくことは転倒しないような意識付けにつながります。
転倒することで要介護状態につながることもあります。いつまでも自分自身の足で歩行して元気に過ごすことができるようにしていきましょう。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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