
高齢者にタクシー券配布!那須塩原市が9月から利用開始に!
投稿日 2016/08/19
最終更新日 2016/08/19
那須塩原市では2005年から高齢者を対象にタクシー券の交付を行っていました。しかしタクシー券を譲渡するなどの問題があり2013年に一度廃止していましたが、今回再交付を開始しています。
交付内容と高齢福祉課の意見は
運転免許を持たない・または自家用車がない70歳以上の高齢者が対象となります。交付されるタクシー券は年間35000円相当となっています。そして1枚当たり500円券となっており、1回に付き10枚まで使用が可能となっています。
廃止される前の交付ではタクシーの初乗り料金のみを対象としていたため、居住地域が市街地と郊外では自己負担に差が生じていました。そのため今回は額面の見直しを行うと共に10枚まで使用できるという大幅な変更をしたとのことです。
高齢福祉課では高齢者の移動手段が限られている中、タクシー券を有効活用して生活の利便性を確保することや外出の機会を増やすことを意識しているようです。
高齢者が自家用車を使用しなくても移動できるように
高齢者の交通事故が後を絶ちません。もちろん交通事故の被害者になるケースも多いのですが、自動車を運転することで加害者になってしまうことも多くなっています。これは公共交通機関の整備が不十分であり、買い物や受診など日常生活に欠かせないことにやむを得ず運転しなければならないため事故が起こっているとも考えられます。
運転免許の返納を求めて各自治体においてこの那須塩原市のようにタクシー券の交付を行っている地域が多くなっています。またタクシー券の他にも電車やバスなどの公共交通機関の利用券を交付しているところもあります。
この動きが広がっていくことで
高齢者の運転免許返納への意識が高まっていくのではと考えます。
まとめ
高齢化が進む地域ではバスや電車などの公共交通機関の縮小や廃止が行われています。また病院などの統廃合やスーパーなどの撤退などもあるでしょう。そうすると高齢者にとって必要なことが居住する地域から離れてしまいます。
今回タクシー券の交付について那須塩原市の取り組みをご紹介しましたが、タクシー券の交付が当たり前になっていくと高齢者の運転免許の返納へつながり、高齢者が加害者となる交通事故の減少につながるような気がします。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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