
終末期を支える医師たち。家で最期を迎えたい
投稿日 2016/01/17
最終更新日 2016/01/16
自宅での看取り
一昔前は自宅で看取ることが当たり前でした。家族が協力し合い、最期までお世話をしていました。看取られる側も、そばに家族がいてくれて安心することができたのではないでしょうか。TVドラマでよく、最期を迎える頃町のお医者さんが来てくれて「ご臨終です」と診断をするといったシーンを見たことがありますよね。当時は昼夜問わずお医者さんも来てくれていました。そのようなことが今までは当たり前にされていたのです。
現在の状況
医療が進んできたのにつれて、最期まで病院での治療を望んでいる人も多くなりました。また、病院であれば苦しむことなく最期を迎えることができると考えている方も少なくないと考えられます。確かに病院では、お薬を使って苦痛を緩和することも可能ですし、何かあればすぐに医師や看護師が駆けつけてくれるという安心感があります。このことから病院での最期を選択する人も増えているのです。
家での看取りに関して
自分が最期を迎える時の理想については人それぞれなので一概には言えません。現在は地域における医者の数が少なくなってきていることもあり、在宅診療を引き受けてくれる医師の数も少なくなっていると考えられます。自宅での看取りになるといつ急変するかわからず、昼夜問わずに呼ばれてしまうこともありますよね。一人の医師が頑張っても限界があるのです。医師だって人間ですから体や精神的につらくなってしまったら今までの頑張りも無駄になります。そのような時にこそ、地域の中の医師が協力し合って地域全体をカバーするといった考え方が必要になるのです。
最後に
以前、在宅診療に力を入れている医師に話を聞いたことがあります。「一人で頑張っていても限界がある。地域で協力し合って、家で暮らしたいと思っている人の力にならないと今後の高齢化社会には対応できない」と言われていました。24時間拘束は過酷です。医師の体力面や精神面の安定にも、また地域の安心のためにも医師間の協力体制が必要な時代になっているのです。そこから私たちの安心にも繋がるのではないでしょうか。
参考元:京都新聞
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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