
生涯現役で仕事を続けることは可能なの?
投稿日 2016/10/20
最終更新日 2016/10/19
また高齢者の中でも生涯現役を望んでいる人たちもいるでしょう。
これらのことを現実に叶えるとしたら企業側を始め、雇用する側の意識や高齢者が働くことができる環境を国も自治体も協力して作り上げていくことが求められます。
高齢者の望みは生涯現役で仕事を続けることだが…
また65歳までの雇用延長をしている企業も増えてきてはいますが、正社員ではなくアルバイトやパートなどの非正規職員としての再雇用となっている企業がほとんどです。
高齢者側としては60歳以上の高齢者のうち約7割が65歳を超えても働きたいと望んでいます。
しかし現状は企業側と高齢者のマッチングができていません。
定年退職後の再雇用ではそれまでの待遇が継続することが少なく、非正規雇用という形になってしまうのがほとんどです。
そうなってしまうと高齢者側も働く意欲を失ってしまうことにもつながってしまいます。
どうしたら高齢者が生涯現役で仕事をすることができるか
高齢者側が生涯現役を望んでも企業側が求める能力を持っていなければ再雇用にはなりません。
特殊なスキルを持つ専門職であれば分かりませんが…しかも60歳を超えてくると身体機能も精神機能も徐々に低下してきます。
「現役時代と同じように働くことができる」と思っていても体や頭がついていかないこともあるでしょう。
そうしたことを高齢者側はもちろん、企業側も知っておくことが求められます。
その上で高齢者も働くことができる環境を作り上げることが必要になります。
技術職や専門職ではそれまでのスキルを活かして後輩たちの指導を行い、後進を育てることができます。
また若い世代ではできないようなことも豊富な経験を持つ高齢者たちならできることもあるでしょう。
そうした部分を高齢者に求めることが高齢者の生涯現役につながるような気がします。
まとめ
高齢者はそれまで豊富な人生経験を積んでいます。
その経験を生かした職種であれば高齢者を雇用するメリットが企業側にもあるような気がします。
例えば介護現場では家事援助などを行う時にそれまでの家事スキルを活かすことができます。
そして介護を受ける側も年齢が近い人との関わりの方が安心すると感じている人もいます。
こうした介護現場のように高齢者にしかできないところを見つけ、高齢者を積極的に雇用していくことで経済的にも自立している高齢者が増えてきます。
そして働くことは介護予防にもなります。
ぜひ企業側も高齢者を雇用するメリットについて検討し、積極的に雇用を進めていってもらえたらと思います。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
関連記事
- 高齢化社会への対策とは?今、何をすべきなのか
今の日本は「少子高齢化社会」です。出生率が低下している中、高齢者の割合が著しく上昇しているので、2030年には、日本人口の3分の1が高齢者になると言われています。これを2030年問題というのです。当然
詳しくみる - 介護人材不足解消へ……コミュニケーションロボットの活用は介護現場をどう変えるか?
介護現場では人材不足が深刻です。介護施設の6割以上が人手不足を感じています。労働条件の緩和など介護現場では働きやすい環境作りに取り組んでいますが、人材不足の解消にはつながっていません。そこで介護者の代
詳しくみる - 体を温める冬の食事7選 冷えを解消するために
冬が近づくに連れて、温かいものが食べたくなりますよね?体を温めることは細胞を活性化させることに繋がるため、健康にも良いと言われています! (さらに…)
詳しくみる - 高齢者が冬に気をつけたいヒートショックとは?症状と予防方法
皆さんはヒートショックという症状を聞いたことがありますでしょうか。高齢者が自宅で死亡する事故の4分の1はこのヒートショックが原因だと言われています。 (さらに…)
詳しくみる - 歯の本数と睡眠に関係が!?健康のためには歯の健康を
「歯は健康の原点」なんて言われたりしますが、先日東北大学の発表で歯がない高齢者は短時間・長時間睡眠のリスクが高くなることが明らかになりました。 (さらに…)
詳しくみる
あなたにおすすめの介護施設
エリアから探す
全国の介護施設を検索することができます。都道府県を選択してください。