
シニア向けスマホを郵便局で販売!でもアフターケアは?
投稿日 2016/07/17
最終更新日 2016/07/19
実際は郵便局で直接販売するのではなく、カタログを置き、そこから購入希望者が自分で申し込みをするという流れなのですが、「郵便局で買った」という思い込みから操作方法などで分からなくなった場合に郵便局へ聞きに行ってしまい窓口が混雑する、ことも起こりうるような気がします。
郵便局で販売される格安スマホ
一部地域の郵便局で販売されることになった格安スマホ。簡単に操作でき、費用もあまりかからないこともあり高齢者向けになっています。また郵便局は高齢者にとってなじみのある場所でもあり、信頼できる場所でもあるでしょう。そのようなところで販売されているとなれば、高齢者も使ってみようかなと言う気持ちになるのかもしれません。実際は郵便局に格安スマホのカタログを置き、カタログを見て興味を持った高齢者自身が申し込みを行う形になっています。ショップへ行く手間がないため、購入しやすい状況であるような気がします。
郵便局で格安スマホのデメリット
郵便局にカタログがある、興味があって申し込みをした、簡単と言われているが操作が分からないというパターンになる高齢者も出てきそうです。そうなった時に誰がアフターフォローをするのでしょうか。
きっと高齢者は郵便局に出向き、操作が分からないと窓口の職員に聞くと考えられます。そうすると窓口の混雑が予想されます。そうなると他の人たちが待つことになり支障が出てしまいます。
高齢者は特に新しいことへの適応に時間がかかります。そのため、スマホを手にしてもすぐに操作ができるとは思えません。きっと分からなくなるたびに窓口へ行くような気がします。
まとめ
高齢者が郵便局をよく利用するというところに目を付けて格安スマホを販売すると言うことはきちんと先述のようなデメリットも考えたのか疑問が残ります。ただ販売台数を増やして利益を得ることを中心に考えてしまっているのではないでしょうか。
確かにスマホが普及しており、高齢者をターゲットとするのは普及率のアップにもつながります。しかしすぐに操作ができるわけではなく、販売が郵便局であることで分からない時に窓口に聞きに行くことも考えられ、そのことによる周囲の支障も考えたうえでの販売をするべきなのではないでしょうか。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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