
認知症による免許停止は前年の3倍に。どうなる今後の移動手段
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高齢者の交通事故が多い原因とは
しかし、加齢による動体視力低下や集中力低下による、判断力の衰えへの認識があまりなく「大丈夫だろう」という考えが、とっさの判断を必要とする自動車運転では間に合わず、交通事故へと繋がってしまいます。
ベビーブーム生まれの人たちが高齢者となり、少子高齢化が問題になっていますね。そして若者の車離れで若年層の運転者が減少しています。そのため、交通事故の高齢者の割合が増加という一面もあります。
改正道路交通法の施行状況
改正の道路交通法では免許更新の際に「臨時認知機能検査」と「臨時高齢者講習」が追加されました。また、免許更新の時だけではなく、「一時不停止」や「逆走」など、違反の人には臨時検査を義務付けます。
警察庁発表では
検査を受けた75歳以上の高齢者「210万5477人」のうち、自主返納:1万6115人、更新せずに失効:4517人、「認知症のおそれがある」と判定のうち、1万6470人が医師の診断を受けています。
この1万6470人については以下の通りです。
内容 | 人数 |
---|---|
免許取り消し | 1836人 |
免許停止 | 56人 |
処分手続き中 | 1515人 |
それ以外の1万3063人は免許継続とはなりましたが、その内訳は
内容 | 人数 |
---|---|
条件無し継続 | 3500人 |
6ヶ月後に診断書提出の必要あり | 9563人 |
とされています。これらの状況を踏まえ、警察庁の有識者会議の報告書では、「自動ブレーキを搭載した車に限る「限定免許」の導入を検討するよう」政府に提言しています。
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身分証明はどうする?
日本認知症学会の懸念
それは「実際の運転技能を実車テスト等により運転の専門家が判断する必要がある」というものです。
免許証の取り消しで運転中止した人は、生活範囲が狭まり「生活の質」の低下が懸念されるというものです。そのためにも、公共交通整備や、自動運転の技術の開発などによる「生活の質」を保証するべきだとしています。
当てはまったら黄信号!8つのチェック項目
見逃してはいけない事故につながる行動8項目
それを自覚せずに運転をしてしまうことが交通事故の一番の原因です。以下では、交通事故につながる8つの行動をまとめてみましたので、自分が当てはまっていないか、身近な人が当てはまっていないかということをチェックしてみましょう。
□行き慣れた場所で、道に迷ってしまい、焦りから事故を引き起こす
□運転経験の豊富さから、乱暴な運転をしてしまう
□軽度の物忘れによって、交通ルールを忘れてしまう
□認知症により、信号という存在そのものすら忘れてしまう
□視力が低下し、近くばかり見てしまい、危険察知ができなくなる
□脳機能の衰えによって判断能力が低下し、とっさの判断ができなくなる
□聴力が低下し、聞き慣れたエンジンの音が出るまでアクセルを踏んでしまう
□体力の低下により、疲労しているにも関わらず長時間の運転をしてしまう
この項目に当てはまらなければ安全!とは言えませんので、当てはまるものがなかったとは言っても過信は禁物です。交通事故の大半は、過信からくるものだと言われていますから、慎重さは忘れずに!です。
地方や過疎地の問題点
そのため、東京や大阪など都市部では交通インフラが整っている場合、75歳以上の免許返納率が5%強に対して、地方では返納率が1%台という実情です。
運転免許証を自主返納への特典
・タクシー、バスの運賃割引
・商品券の贈呈
・デパートでの商品割引、レストランの料金割引
今後の問題点は?
また、返納により運転を諦めざる負えなくなった、高齢者本人の気持ちを考慮し、個々にあった対応が大切です。
認知症により免許停止となり、返納した高齢者の移動手段の確保と同時に、新たな生きがいを見つけ楽しい日々を過ごしていただけるように、サポートしていくことへの検討をしましょう。
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