
睡眠の質が良いほど夫婦仲も良い!?東京西川が発表
厚生労働省が2000年に実施した調査では、睡眠不足を感じている日本人は30%以上。経済協力開発機構(OECD)が2009年に行った調査によると、日本の平均睡眠時間は韓国と並んで、対象となった18カ国中最低水準という結果になりました。最も平均睡眠時間が長かったフランスが530分だったのに対し、日本は470時間。60分も少ないことになります。
また、厚生労働省による「平成27年国民健康・栄養調査」では、1日の平均睡眠時間が360分未満の人が増加していることが分かりました。
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睡眠の重要性
この国際基準に照らして不眠症の調査を行ったところ、対象の49.3%が「不眠症の疑いあり」という結果に。また、自身の睡眠の質についての満足度調査では、「満足」と答えたのはわずか3割で、特に不満が多かった年代が40代でした。このデータから、働き盛りの世代、子育て世代は睡眠に満足できていないことが分かります。
必要な睡眠時間には個人差があるだけでなく、年齢によっても変わってきます。また、時間だけでなく睡眠の質も関係するので、一概に「何時間以上の睡眠が必要」とは言い切れません。
ポイントは、寝起きの状態です。起きた時に疲労感が残っているようなら、睡眠時間が短いか、睡眠の質が良くないということになります。
大切なのは、自分には何時間の睡眠が必要なのか理解することです。
睡眠時間と夫婦仲
調査によると、睡眠に満足している人ほど夫婦仲が円満で、睡眠に不満を抱えている人ほど円満ではないという傾向に。ただし、夫婦仲が睡眠に影響するのか、睡眠が夫婦仲に影響するのか、どちらがどちらに影響を及ぼしているのかは分かっていません。
また、ベッドをはじめとした寝具と夫婦中の関係を調べたところ、寝具の満足度は睡眠の満足度以上に夫婦仲に影響することが認められました。現在使っている寝具に満足していない人の約半数が、夫婦仲が円満ではないと回答しています。
以上の結果から、夫婦仲と睡眠にはある程度の相関関係があることが分かるでしょう。
しかし、「夫婦仲が円満ではないと」答えた人の63.2%が40~50代ということもあり、夫婦仲の良し悪しには、体調の変化やストレスなど別の要因が絡んでいる可能性も否定はできないとしています。
その反面結婚してから不眠になったという人も少なくないようです。無理に同じベッド同じ寝室で眠ることで不眠になるくらいなら、別々の寝室で寝た方が良いのではないでしょうか。
子供の成長など、家庭環境や夫婦それぞれの理由に合わせて、快適な睡眠が取れる環境を整えるのが良さそうです。
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寝不足は人間関係にも影響する?
ある研究結果によると、睡眠不足は職場での人間関係にも悪い影響を与えるというのです。
寝不足の状態は脳の機能を衰えさせ、情緒を不安定にしたり他人の感情を読み取る能力を低下させたりするというのです。こうした状態の人間は、他人を信用できなくなったり敵意を抱きやすくなったりする傾向にあるという結果が出ています。
また、寝不足になると些細な問題に過剰に反応しやすくなるという実験結果も公表されました。実験では、寝不足はストレスを感じやすくし、感情を抑えることが困難になることが分かり、十分な睡眠取っている状態よりも怒りやすくなることが判明しました。
こうしたデータとは逆に、満足な睡眠が取れている人は、良好な人間関係を築けているという研究結果もあります。同僚とのコミュニケーションは、業務をスムーズに遂行するためには絶対に必要です。人間関係に悩んでいるという人は、まず十分な睡眠で心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
睡眠の改善は生産性向上につながる
ある研究機関によれば、睡眠不足による生産性の低下は、およそ15兆円もの損失につながっているという試算が出ています。逆にいえば、十分な睡眠時間を確保するだけで、15兆円分もの生産性向上につながるということです。
労働時間を評価していた時代は過去のもの。「寝てない自慢」は恥ずかしいと考えを改めるべきでしょう。「不眠大国」という不名誉な呼ばれ方を返上したいものです。
参考:東京西川 睡眠白書
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