
死亡事故が農業中の高齢者に増加。悲惨な結果を招かないように!
投稿日 2016/10/19
最終更新日 2016/10/19
長野県では農作業中に事故を起こし死亡するという悲惨な結果を招いてしまった中で高齢者の割合が約8割になっています。
高齢になると認知機能や身体の瞬発力などが低下してしまうためトラクターなどの操作を誤り事故になってしまうと考えられています。
長野県の農業中の死亡事故の8割は高齢者
長野県では10月14日までに16人が農作業中のミスによる死亡事故の犠牲者が出ています。
そのうち8割の犠牲者が65歳以上の高齢者となっています。
この16人という数は過去最低だった10年前の18人に迫る勢いとなっているとしています。
またトラクターなどの運転中の事故が6割を占めています。
その他草刈り中の重傷事故も多くなっています。これらもまた高齢者の犠牲者が多くなっているようです。
高齢者は農業の経験が長く、事故を起こすことは少ないような気がしますがなぜここまで高齢者の犠牲者が多くなっているのでしょうか。
加齢に伴う判断力などが低下している
高齢者の農作業中の事故が増えています。
事故により死亡してしまう悲惨な結果になる、そこまでの結果でなくても重傷を負ってしまうということもあります。
加齢に伴い身体機能も認知機能も低下していきます。
また長年してきた農作業であれば「いつも事故を起こさないから大丈夫」「ここはこうしていても大丈夫」というように過信しているところもあるでしょう。
そうしたことが重なり大きな事故を起こし、悲惨な結果になってしまうのではないでしょうか。
また農作業を行うところは整地されていない道や土地であるため少しの操作ミスでもトラクターなどの大型機械がバランスを崩してしまいます。
トラクターからの転落での死亡事故やトラクターの下敷きになってしまうというような事故にもなってしまいます。
安全に農作業をするためには
今、安全に農作業を進めるために機械の開発が進められています。
草刈りに関しては無線で操作できる草刈り機の開発を進めています。
しかし機械は高額な費用が掛かるため買い替えることがすぐにできません。
そうしたことを考えると高齢者を始め農作業をする人たちの意識を事故防止に向けていくことが求められます。
特に高齢者は長年の経験から安全に対しての過信をしやすいと考えられます。
農作業を行う高齢者向けの安全講習を定期的に行い、安全への意識をつけることで農作業中の事故を予防することができるような気がします。
稲刈りも盛んになる時期です。事故を起こさずに安全に農作業を進めていきましょう。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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