一億総活躍社会――。人口減少や年金問題、労働生産性の低下によって、60歳を超えたら有意義なセカンドライフを楽しむという人生のモデルは潰えた。

若者は「高齢者ばかりが金を持っている」――などと宣うが、「人生百年時代」の日本において実際は誰もが「余裕がない」状況なのだろう。

衰える体を奮い立たせながら歯を食いしばって労働に時間をあてなければならないシニアは再就職を余儀なくされることとなる――。

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その男、事務職を希望につき…

シニア世代にとっては、やはり体力の衰えからだろうか、事務職を希望する方も多いと言う。

事実、アルバイト求人募集サイトを運営する「an」が発表した調査結果によると、シニアが希望する仕事内容の1位は「事務・デスクワーク」となっている。

確かに事務職は体力的にもシニア向きの職業であることが多い。――だが一方で技術は日進月歩。スマートフォンは愚か、パソコンの操作すらおぼつかないのに、今の事務仕事はできないのだ。

パソコンが使えるはクリックができるではない

上記表では、高齢者が再就職の面接に挑み、採用されなかった理由を自己分析したものだ。これによると、「自己評価が高い」シニアが多くいるように伺える。

しかし高齢者雇用して蓋を開けてみると、「ショートカットキーは使えない」「インターネットはよくわからない」「エクセルの関数はかけない」そんな人材ばかりだ。

これは高齢者だけでなく若い世代や働き盛り世代にも言えることであるが、最低限持っておくべきスキルを有していない。これでは希望の職につけるはずがない。

結局は役に立つかどうか

高齢者を雇用するにしても、新卒を雇用するにしても今の時代は即戦力を求める時代だ――。

役に立たなければ採用しないし、役に立つのであれば採用したいのが企業としての意向であり、面接なりで使えると判断すれば無理をしてでも採用をするだろう。

これを誤った自己分析をして自分には見合わない職種を選択してしまうために高齢者の再雇用は厳しいと言われるのであって、自分がすぐに戦力になれる仕事を選択すれば再雇用はうまくいくはずだ。

現に、企業としても若い世代を雇用するよりも高齢者を雇用するほうが利がある。――高齢者雇用には助成金が降りるためだ。

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希望の職に就きたければ能力を身に着けよう

人材不足が叫ばえる世の中で、「使える高齢者」であれば企業も積極的に採用をしたいのが本音だ。

例えばプログラミングができる高齢者と何のスキルもない若者であればプログラミングができる高齢者のほうが企業としては優秀という判断になる。

常に仕事に困らない人というのは、それなりに資格なりスキルを持っている。――別に今から資格を取れと言っているわけではなく、最低限のスキルを身につければ良いのだ。

エクセルの関数を学ぶくらいのことであれば1週間もあれば可能だし、HTML構文を覚えることも1ヶ月もあればできるだろう。

全ては自分次第

これまでの日本では他力本願的な思想が蔓延しており、何をするにしても国に補償を求め、会社に補償を求めてきた。

こういった他力本願思想が強い人間はどの世代にも一定数いる。――残念なことに、日本ではそれがマジョリティだ。

一方、高齢者の社会参加が多いアメリカではやはり個人主義的な思想が色濃く根付いており、現にアメリカは高齢者が労働していることが多い。

やはり現在の日本でも求められるのは「自力で何とかする」という思想ではないだろうか。

年功序列、終身雇用…。これまでなにかにしがみついていればそれなりに幸せな生活を手に入れることができた時代は終わったのだ。

これからは自分の道は自分の力で切り開いていかなければならない――。

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