スマートフォンの普及によって、アプリを使って宅配サービスを利用するシニアが増加している。

近年のインターネットで商取引を行うECサイトの普及によって打撃を受けた商店街や街の小売業界が相次いで事業撤退をしていく中で、デジタルのデバイスに弱いシニアが「買い物難民」となっていることが社会問題となっていますが、一方でデジタル化に適応するシニアもいらっしゃるようだ――。

当サイトの熱心な読者諸君は逞しくもデジタルに強いシニアでなのでしょうが、一方で順応できない層も一定数いることは事実ではあります。

そんな中で夢の街創造委員会株式会社から発表された「シニア層の出前利用実態調査」から、アプリによって出前を注文するシニアが前年比2.5倍になったことが分かった。

本項では、シニア層のデバイス適応や「買い物難民問題」など様々な視点から、今後のシニアの買い物がどうなっていくのかということについて議論を重ねてみたい。

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シニアには中華メニューが人気

まずはじめに注目したいのは、シニアのデリバリー利用の目的。

夢の街創造委員会の調査によると、比較的若い層にはピザやフライドチキンのようなジャンクフードが人気なのに対して、シニア世代には「中華料理」や「寿司」が人気となっている。

――単なる好みの問題ではなく、いかに風紀が乱れた若い世代とは言えど常習的にピザを食べる層は少ない。
他の世代と比べて中華料理が多いというのは、シニアが他の世代に比べて普段使いの感覚で宅配サービスを利用しているということが伺える。

また、金額帯を見ても「ワンコインメニュー」が多いことからも普段使いというイメージが強いであろう。

つまり、一部のシニア世代で「デリバリーサービスが便利」だということが浸透し、日常的に宅配サービスを頼むようになっきているのです。

スマホはまだ難しい

この他にも顕著に若い世代と差が出たものが「注文に使用するデバイス」だ。

20代30代のほとんどがスマートフォンやアプリを使って注文しているのに対してシニア世代は50%以上がPCによる注文だ。

徐々にスマートフォンのブラウジングが増えているものの、未だにPCを使って注文するあたりは「新しいものには苦手意識がある」ためなのだろうか。

とはいえ、同社の発表によればアプリによる注文が前年比の2.5倍となっており、今後も伸びていくことが予想される。

現時点で読み取れることは、一部シニア世代のインターネットリテラシーの高さだ。

アプリを利用して注文したことがある人はご存知だろうが、スマートフォンやPCのブラウザから申し込むのに比べてアプリからの申し込みはスムースで特典もつくためおトクなのだ。アプリの利用率を対スマホユーザーで見た時に、シニア世代が最も高いことから、スマートフォンユーザーは他の年代に比べてリテラシーが高いことが伺える。

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買い物難民解消の鍵にはならなさそう

上記から、一定数のシニア世代は宅配サービスを利用しているものの、それは一部のリテラシーの高いシニアに限るものではないかということが推察できる。

基本的に買い物難民と言われるような「PCの操作すら難しいシニア」にとって、宅配サービスの普及は問題の解決材料となるには不足しているように考えられる。

例えば星の数ほどあるインターネットのページから当サイトを見つけ出すことができる読者諸君なら、宅配サービスの利用方法を理解するために数分とかからないだろう。

しかし問題の本質は宅配サービスがあることすら知らない、あるいは宅配の方法がわからなくて利用できない人たちをどのように救済するかということであり、まさに「情報の格差」というものが顕著に現れてきていることが伺える。

――ある募金団体は、恵まれない国の子供達に食料を与え続けた。しかし、子供達は与えられたものを消費することしかできなくなってしまった。
その子どもたちに本当に与えるべきなのは、食料ではなく「食料を確保する方法」です。

同じように、買い物難民問題は、シニアに情報を得る方法を与えてあげなければ解消しないものなのではないでしょうか――。

体験会や講演会に参加を促してみよう

繰り返しになるが、当サイトをご覧いただいているシニアの方がいらっしゃったとしても、皆さんはデジタルに強くリテラシーが高い層なのでしょう。

ですので、周りにデジタルに疎い方がいらっしゃる場合は、是非体験会や講演会に誘い出してみていただきたい。

例えばNTTドコモは「ドコモスマホ教室」と銘打ってシニア向けにスマートフォンの勉強会を定期的に開催している。このような勉強会は携帯会社としても顧客獲得の機会となるため無料で受けることができることが多い。

また、スマートフォンでなくてもタブレット端末やPCのメーカーも同じような体験会を開催していたりもする。
本格的に操作を学んだりしようとすると費用が発生することになるが、体験会は無料で実施されているので、まずはこういった機会を創出することも大事ですから、意義はあると思います。

以下のページからそれぞれ詳細を確認することができるので、是非参考にしてみてください!

ドコモスマホ教室の詳細
富士通オープンカレッジ

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