
生活保護を受ける高齢者の心の悩み
投稿日 2016/05/11
最終更新日 2016/05/11
今の世の中には高齢者向けのサービスが多くあるのにも関わらず、なぜ生活保護をもらい、ただ生きているだけの高齢者が増えているのでしょうか。
生活保護を受けている高齢者たち
今回の記事では75歳の男性が紹介されていました。この男性が住む地域は約4割が高齢者であり、その4人に一人は生活保護を受けていると言われているそうです。その中でこの男性も10年前から生活保護を受けながら暮らしてきたとのこと。なぜ高齢者は生活保護を受けなければならない状況に追い込まれてしまうのでしょうか?他に解決策はないのでしょうか?
今、高齢者と呼ばれる人たちは戦後の混乱期から高度成長期を体験してきている人たちです。それなりに仕事もあったでしょう。そのため将来に不安は感じていなかったのではないかと推測されます。年金もしっかりと納めずにいたのかもしれません。
高齢者になって最低額の年金だけでは暮らしていけないことから生活保護を受給することになったのではないでしょうか。
高齢者の孤独感や寂しさを解消する
生活保護を受けている高齢者は「さみしさ」「孤独感」を感じている人が多いそうです。記事で紹介されていた75歳の男性も同じように「寂しくて仕方がなかった」と話しをしていました。仕事をすることもなく人との関わりも社会との関わりもなく過ごしていれば無気力になってしまいます。
しかしこの75歳の男性は地域のNPOが行っているセンターに通うようになって楽しみができたと話していました。そして社会との交流のきっかけを作ることができたのです。
高齢者が生活保護を受けなくてもいい状態になるのは難しいでしょう。しかし自宅で一人で過ごしていてパチンコに支給費を使うよりも他の人との交流を図った方が生活に対して意欲が出てきますよね。
やはり高齢者のための交流の場を設置し、積極的に関わりをもつようにすることが高齢者の孤独感などの解消につながると思います。
まとめ
元気な高齢者にとって働く場を提供することも生きていくうえでのハリになるでしょう。しかし何かしらの理由で生活保護を受けている人がすぐに働くのは難しいでしょう。まずは社会との交流をすることから始められるような場をもっと作り、若い世代から積極的に高齢者と関わりを持っていくことも大切なのではないでしょうか。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
関連記事
- 高齢化社会への対策とは?今、何をすべきなのか
今の日本は「少子高齢化社会」です。出生率が低下している中、高齢者の割合が著しく上昇しているので、2030年には、日本人口の3分の1が高齢者になると言われています。これを2030年問題というのです。当然
詳しくみる - 介護人材不足解消へ……コミュニケーションロボットの活用は介護現場をどう変えるか?
介護現場では人材不足が深刻です。介護施設の6割以上が人手不足を感じています。労働条件の緩和など介護現場では働きやすい環境作りに取り組んでいますが、人材不足の解消にはつながっていません。そこで介護者の代
詳しくみる - 体を温める冬の食事7選 冷えを解消するために
冬が近づくに連れて、温かいものが食べたくなりますよね?体を温めることは細胞を活性化させることに繋がるため、健康にも良いと言われています! (さらに…)
詳しくみる - 高齢者が冬に気をつけたいヒートショックとは?症状と予防方法
皆さんはヒートショックという症状を聞いたことがありますでしょうか。高齢者が自宅で死亡する事故の4分の1はこのヒートショックが原因だと言われています。 (さらに…)
詳しくみる - 歯の本数と睡眠に関係が!?健康のためには歯の健康を
「歯は健康の原点」なんて言われたりしますが、先日東北大学の発表で歯がない高齢者は短時間・長時間睡眠のリスクが高くなることが明らかになりました。 (さらに…)
詳しくみる
あなたにおすすめの介護施設
エリアから探す
全国の介護施設を検索することができます。都道府県を選択してください。