
介護ロボットを普及させる!乗り越えていきたい課題!
投稿日 2016/08/11
最終更新日 2016/08/12
ビジネス場面にもPepperなどのロボットを役立てようとする動きが活発化しています。
介護分野でも人材不足解消のため、要介護者の移動や入浴介助などの介護者の身体的負担を軽減できる介護ロボット導入が話題となりました。
しかし、現場からは介護の現場から本当に必要とされている介護ロボットとは違っていたようです。今後の介護ロボット普及への課題を考えてみたいと思います。
今までの介護ロボット
介護現場は「キツイ」「汚い」と言われることが多いところです。「キツイ」原因は、要介護者の身体的介護の場面での身体的負担の大きさから言われることが多いものでした。そこで介護職員の負担軽減のため、入浴介助用・移動介助用などのロボットが開発されました。導入すると、確かに介護職員の身体的負担は軽減されるものの、業務軽減にはつながっていない現実が分かりました。
最新の介護ロボット事情
介護現場で抱えていた別の問題点があったのです。業務が忙しく、話しかけられても十分に話し相手になることができないというコミュニケーションに悩みを抱えていることがわかったのです。そこで、話し相手になるように、Pepperを使った介護施設向けレクレーションサービスが開発されました。介護職員が主となって行うレクレーションの際、Pepperが声をかけてレクレーションを誘導するシステムとなっています。導入によって、介護職員の目が周囲に行き届くようになった、利用者へのフォローも十分にできるようになったと好評価でした。
Pepperには音声認識システムもありますが、高齢者の場合、しゃべり方がその方独特のものがあったり、方言も強かったりするので、まだ難しい点が多いです。顔認識もじ充実「して、Pepperが個人を認識して話せるようになるとさらに楽しいコミュニケーションになるのではないかと思います。
まとめ
Pepperの大きさやデザインはソフトな感じで、高齢者への受け入れもスムーズだったようです。その点では介護現場には必要なものと感じます。しかし、介護現場では転倒などの突然予測不可能な事故も多いです。ある程度の事故対策はされているものの、職員が離れており、Pepperのそばでの事故の対応にはまだ問題があると思います。事故対策機能も充実すると安心して使えるより便利なものになるのではないかと考えます。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
関連記事
- 高齢化社会への対策とは?今、何をすべきなのか
今の日本は「少子高齢化社会」です。出生率が低下している中、高齢者の割合が著しく上昇しているので、2030年には、日本人口の3分の1が高齢者になると言われています。これを2030年問題というのです。当然
詳しくみる - 介護人材不足解消へ……コミュニケーションロボットの活用は介護現場をどう変えるか?
介護現場では人材不足が深刻です。介護施設の6割以上が人手不足を感じています。労働条件の緩和など介護現場では働きやすい環境作りに取り組んでいますが、人材不足の解消にはつながっていません。そこで介護者の代
詳しくみる - 体を温める冬の食事7選 冷えを解消するために
冬が近づくに連れて、温かいものが食べたくなりますよね?体を温めることは細胞を活性化させることに繋がるため、健康にも良いと言われています! (さらに…)
詳しくみる - 高齢者が冬に気をつけたいヒートショックとは?症状と予防方法
皆さんはヒートショックという症状を聞いたことがありますでしょうか。高齢者が自宅で死亡する事故の4分の1はこのヒートショックが原因だと言われています。 (さらに…)
詳しくみる - 歯の本数と睡眠に関係が!?健康のためには歯の健康を
「歯は健康の原点」なんて言われたりしますが、先日東北大学の発表で歯がない高齢者は短時間・長時間睡眠のリスクが高くなることが明らかになりました。 (さらに…)
詳しくみる
あなたにおすすめの介護施設
エリアから探す
全国の介護施設を検索することができます。都道府県を選択してください。