入院中における回復期にはリハビリでの認知症予防が重要になります。

脳卒中や骨折などで入院し手術後には、できる限り早い時期からリハビリが開始することが望ましく、継続してリハビリを行う
ことが認知症の予防にもつながります。

高齢者にとって「機能障害」がおこると生活そのものの活動に停滞が生じ、社会とのかかわりが薄くなってしまします。


社会参加は生活の行動を支えるものですから、ますます認知症の進行が懸念されます。

リハビリにより機能が少しでも回復すれば、活動量も増加し社会とのかかわりも復活します。

老年症候群の発症

入院中はリハビリが大切!認知症予防にも・・・にはについてのイラスト

高齢者に多く見られる大腿骨骨折ですが、手術後入院することにより「老年症候群」が多発します。


その症状とは、「難聴」「視力障害」「めまい」「頻尿」「関節痛」「歩行障害」そして「摂食障害」から「体重減少」などです。

入院前から認知症と診断されている場合には、情報提供書に記載されていますから(ナースコールが使えないなど)それにより
病院側も環境整備を整えます。

義母がやはり転倒から大腿骨を骨折して入院した際のことです。


すでに、認知症が若干みられていました。

「なんでこんな所に?」「これ何?」と点滴は外そうとしますし、動けないのにベットから降りたいと叫びます。

何度説明しても「わぁ~」と大声を出し始めます。そして疲れて寝てしまいます。

病院から、環境の変化からせん妄の症状ですが、しばらく様子を見ましょうと言われました。


あの時はいったいどうなるかと思いましたが、病院側からの薬と義姉の根気な看護からその症状も収まり退院へとこぎつけました。



このように、突然の入院などの環境変化は、認知症高齢者にとってとても大きなストレスとなります。

入院することで以下の問題点も起こります。

(1)せん妄:軽い意識障害の状態です。入院・手術などの急激な環境変化により起こります。

(2)うつ状態:脳卒中での入院後に時々見受けます。

(3)記憶障害・神経心理症状:認知症の代表的な症状です。在宅での生活を困難にする一番の問題です。

リハビリの大切さ

もちろん、骨折は大きなケガで大変ですが、手術やリハビリなどにより歩行の際には、杖を頼りになるでしょうが可能となります。


ただ、早期のリハビリは必須です。
また、寝たままの状態は認知症へのもっとも最短コースとなってしまいますから
できる限り早期のリハビリが重要なことです。



リハビリ次第では、まったく元に戻るということはないまでも、かなりの線まで回復する方もいらっしゃいますし、
何より認知症の予防としても有効な手段です。



ただ、以前と同じ生活が送れるか?という点についてはかなり問題点もあります。


在宅の場合は、家族などの同居する人の介護が必要となります。
介護サービスや訪問診療などでの在宅は可能でしょう。



独居高齢者の場合は、一人での生活にはたとえ介護サービスがあったとしても、かなり難しくなります。


そのため退院には、その後の生活にかかわる配慮が必要となります。

まとめ

ケガや病気で入院することによる弊害として、認知症になりやすくなる、または認知症が進行するということは
大いにあり得ることです。



「生活訓練療法」を入院中に継続することで認知症を予防し、以前の生活へと戻れるように頑張りたいですね。


独居高齢者には特に「介護予防」は必須事項です。病後の生活支援施設はまだまだ不足の現状です。

退院先の懸念払拭のためにも、増加を切に望みます。



2016年7月22日 19:00