
プールの寄生虫にご用心!下痢などの症状を引き起こす寄生虫とは!?
投稿日 2017/06/28
最終更新日 2019/03/20
そのプールの中にいる寄生虫が注目されています。
その寄生虫が体内に入ってしまうと下痢などの症状を引き起こしてしまいます。
またこの寄生虫は水などに強く、感染力も強いため、同じプールを利用した人たちが集団感染してしまうこともあります。
アメリカではこの寄生虫による感染が増加しているという報告もあります。
プールなど潜む寄生虫
アメリカの公共衛生機関である疾病管理予防センターが5月に発表したのが、プールなどで寄生虫による感染症が増加しているということでした。
この寄生虫は未だ詳細が解明されていないものなのですが、クリプトスポリジウムと呼ばれる種類に属しています。
日本でも平成14年に集団感染が発生しています。
幸い、命を落としてしまうような重傷者はいませんでした。
この集団感染では患者の便からこのクリプトスポリジウムの原虫が発見されたそうです。
また水道水による感染では平成6年と平成8年に集団感染が発生しています。
この時の原因として考えられたのは汚染された水が受水槽に混入したためと考えられています。
感染した時の症状と治療は?
クリプトスポリジウムに感染した場合、どのような症状が出るのでしょうか?
もし感染した場合、ひどい下痢や腹痛、倦怠感などの食中毒と似たような症状が出ます。
また免疫力が弱っている方が感染した場合には症状が重篤になりやすく、命を落とすこともあります。
感染ルートとして考えられるのは、汚染された水が体内に入ってしまうことです。
潜伏期間は3日から10日程度、多くの場合9日以内に発症します。
感染した場合の治療方法はまだ有効なものがありません。
そのため対症療法になります。
プールでは塩素を使っての消毒を行い、衛生管理を行っていますが、このクリプトスポリジウムの場合、塩素の効果がないと考えられています。
そのためプールでの集団感染がおこるのです。
まとめ
これからますます暑い日が続きます。
暑い日にはプールに行く方も多いのですが、クリプトスポリジウムによる感染のリスクもあることを理解しておきましょう。
そしてプールを利用する前には身体をよくシャワーで洗い流す、特に乳幼児が使用する場合、おむつをしたままなど利用することもあるため、もし排泄があったらすぐにプールから上げて処理をするなどを心がけましょう。
皆さんが衛生に関して意識をすれば感染を防ぐこともできます。
子供たちを始め、プールを安心して楽しめるようにしたいものです。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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