
パーソントリップ調査で車依存が浮き彫りに!【群馬県】
投稿日 2017/06/29
最終更新日 2017/07/03
パーソントリップ調査という聞きなれない調査ですが、これはどのような人が、どのような目的で、どこからどこまで、どのような交通手段で移動したのかを調査するものです。
群馬県以外にも様々な地域で調査が行われています。
群馬県ではこの調査で判明した車依存について特に高齢者に問題があるとしています。
公共交通機関を使用せずに他者の車に同乗することが多いため、主体性がなく、引きこもりになるリスクも高いとしています。
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群馬県で行われたパーソントリップ調査
この調査は人がどのような目的を持ってどこからどこまでどのような交通手段で移動したかを調べるものです。
調査結果をもとに群馬県で分析した結果、深刻な車依存であることが判明しました。
特に交通弱者になる高齢者は、他の人の車に同乗し移動しているケースが約半数になりました。
その他、100m未満の距離でも4人に1人が車で移動するという車依存が分かっています。
また山間部などの地域では車を利用できない高齢者たちの外出する割合が30%前後になっており、引きこもりのリスクが高いということも判明しています。
車依存に対する策は?
では車依存に対する策は何かあるのでしょうか?
まずは公共交通機関を整備することが求められます。
特に高齢者が多く住む地域や中山間中期に関しては公共交通機関の利用者の減少により、バスなどの廃止もあります。
そうすると外出したくてもできないといった高齢者も多くなってしまいます。
そうした地域には乗り合いタクシーなどの整備が必要と考えられます。
高齢者のニーズが高い病院や郵便局、銀行、スーパーなど日常生活に欠かせないところへタクシーが運行されることで高齢者の外出の機会も多くなり、引きこもりの予防になります。
こうした対策は地域ごとではなく、市町村や都道府県単位で行わなければなりません。
上記のような調査を行い、問題点を抽出し、対策をしていくことが求められます。
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まとめ
交通弱者と呼ばれる高齢者は、外出したくてもできない現状があります。
そうした高齢者のニーズをキャッチし、適切な対策をすることが高齢者の引きこもりを予防することにつながります。
また乗り合いタクシーなどその地域に合った交通手段を取り入れることも必要です。
まずは地域ごとにどのようなニーズや問題点があるのかを調査し、車依存云々よりも交通弱者に対する対応をするべきではと考えますが、皆さんはどう感じますか?
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弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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