
介護施設にPepper導入へ人材不足の穴埋めとなるか?
投稿日 2018/10/15
最終更新日 2018/09/28
人材不足が叫ばれる介護業界の助けとなるのでしょうか?
[ad#adsense]
Pepperとは
感情エンジンは喜び・怒り・哀しみ・平静の4つの感情を抽出することが可能で、対話による音声認識やカメラ、各種センサーによってホルモンの分泌量を検知したりすることで感情を読み取ることが可能です。
――つまり、空気を読むことができるロボットというわけですね。
どのように活用される?
リハビリテーションには言語聴覚士、理学療法士などが監修して開発されたリハビリ用のロボアプリが活用され、名詞や動詞、上肢のリハビリトレーニングなどが提供される。
また、施設入居者の会話相手となることで認知症の予防・予知を行うことができるという。
深夜徘徊の監視にも
廊下を徘徊する利用者を発見すると施設管理者へ通知したり、Pepperを通じて利用者とコミュニケーションをとることが可能であるため、遠隔で複数エリアの監視が可能になることが期待される。
特に最近は複数施設を運営する事業者が多いため、1施設1監視員必要だったものが複数施設を1監視員で対応できるため業務効率化が期待できる。
[ad#adsense]
IT導入によって人材不足の解消に繋がるか
技術は日進月歩。想像し得ることはだいたいの範囲でできてしまう。そうなった時に、どの程度利用者が受け入れてくれるだろうか。
介護業界は人材不足に悩まされ、2035年には79万人の不足に達すると試算されている。
このような現状を打破するためにはやはりロボットやITの技術が必要となるのだが、これまで介護ロボットが開発されてもまだまだ使用されていないのが現状だ。
――ではなぜこれまで介護ロボットは活用されてこなかったのか。
そもそもロボットそのものが浸透していない
特に介護を受ける側の世代としても、比較的機械に弱い世代となっており、ロボットの操作に対しても苦手意識があるのだろう。
若い世代ならなんとなく、機械がどのように動いているのかが理解できるのであろうが、「こうすればこう動く」といったマシンに対する直感的な動作が利用者にないというのが弱点だろう。
ロボットのメーカーは最新技術を取り込んでより有用なものにしようと躍起になっていますが、利用者が本当に求めるものを理解した上でロボットを設計する必要があるのではないでしょうか。
一方でロボットを活用するメリットも
――被介護者の中には「介護を受けることが恥ずかしいこと」と考えている方もいらっしゃいますが、ロボットであればそういった「恥ずかしさ」「申し訳なさ」といった心理的な負担が軽減されることが期待されます。
まとめ
今回のPepperの介護施設への導入の実証実験は非常に有意義なものなので、今後の動向をチェックしていきたいですね!
[ad#adsense]
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
関連記事
- 高齢化社会への対策とは?今、何をすべきなのか
今の日本は「少子高齢化社会」です。出生率が低下している中、高齢者の割合が著しく上昇しているので、2030年には、日本人口の3分の1が高齢者になると言われています。これを2030年問題というのです。当然
詳しくみる - 介護人材不足解消へ……コミュニケーションロボットの活用は介護現場をどう変えるか?
介護現場では人材不足が深刻です。介護施設の6割以上が人手不足を感じています。労働条件の緩和など介護現場では働きやすい環境作りに取り組んでいますが、人材不足の解消にはつながっていません。そこで介護者の代
詳しくみる - 体を温める冬の食事7選 冷えを解消するために
冬が近づくに連れて、温かいものが食べたくなりますよね?体を温めることは細胞を活性化させることに繋がるため、健康にも良いと言われています! (さらに…)
詳しくみる - 高齢者が冬に気をつけたいヒートショックとは?症状と予防方法
皆さんはヒートショックという症状を聞いたことがありますでしょうか。高齢者が自宅で死亡する事故の4分の1はこのヒートショックが原因だと言われています。 (さらに…)
詳しくみる - 歯の本数と睡眠に関係が!?健康のためには歯の健康を
「歯は健康の原点」なんて言われたりしますが、先日東北大学の発表で歯がない高齢者は短時間・長時間睡眠のリスクが高くなることが明らかになりました。 (さらに…)
詳しくみる
あなたにおすすめの介護施設
エリアから探す
全国の介護施設を検索することができます。都道府県を選択してください。