しばしば、介護施設や家庭内での高齢者への虐待の報道がなされています。この高齢者への虐待は、何も日本に限ったことではないのです。実はこういった高齢者虐待海外でも問題になっているのです。このようにあちこちで話題になる高齢者への虐待には、どのような問題をはらんでいるのでしょうか?

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日本の介護施設での虐待

京都府の特別養護介護施設で、介護職員からの暴行により、入所していた高齢女性が死亡する事件がありました。このような事件は、珍しいことではなく、全国各地で高齢者を守るべき介護従事者による虐待が後を絶たないのです。介護施設職員による老人虐待は、増加の一途をたどっています。その中でも暴力・暴行などの身体的虐待は6割にも上っています。介護職員のストレスが一気に爆発しての行動ではないかと考えられます。

海外での老人虐待

日本での老人虐待は、嫌がらせ、身体的虐待といった被害者と何かしらの関係がある人間が加害者となるケースがほとんどです。しかし、海外に目を向けてみると例えば年長者を敬うという儒教の思想が定着する中国でも通りすがりの高齢者に対して、突然ボコボコに殴る、蹴るなどの暴行を加える事件が後を絶ちません。

これは、日本と同じく少子高齢化によって苦しむ若者が行き場のない怒りを高齢者に向けてしまうことが原因だと考えられています。暴力に訴えてしまっては庇い立てすることはできませんが、社会がそうさせているとも言えるのかもしれません。

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高齢者への虐待が抱えている問題

日本の介護施設は、心身共に過酷な労働環境だと言われています。こういった環境から生み出されるストレスのため、入所している高齢者への虐待をしてしまう職員が増加していることが大きな問題となっています。「日本介護クラフトユニオン」による組合員348人に対してのアンケートによると、虐待の原因は「業務の負担が大きい」「仕事上のストレス」という答えがほぼ半数となっています。問題解決のため職員のストレスチェックを行っている介護施設も多いのですが、入所者からの暴言、暴力を受けたことをきっかけに突発的に手をあげてしまうこともあり得ますし、離職にもつながりかねないのです。職員の負担軽減のため、人材確保に取り組んでいますが、それにも限界があり、公的支援が不可欠な状況となっています。

また、家庭内介護でも介護施設内と同じような状況が起こっています。中には家族ぐるみで被介護者を虐待したりする場合もあるようで、これは最早個人の性格や生い立ちの問題で片付けられるものではなくなってきています。

まとめ

老人虐待の問題は、高齢化が進んでいる国、地域では避けて通れない問題となっています。日本では、介護によるストレス、介護施設での職員不足のため業務負担が大きいこと、家庭内では一部の家族への負担が大きくなっていることが原因と考えられています。海外では、弱いものいじめのような虐待行為が多くありますが、本質は日本で起こっている問題と同じような気がしますね。

自分の力では身を守ることのできない高齢者に対して、医療的な面からも守ることのできる対策を早急に検討する必要があります。

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