少子高齢化というものが叫ばれ初めてもう随分と経過しますが、今まさにその問題に直面する方々が多くなってきています。今回は改めて少子高齢化問題について整理すると共に、介護と仕事を両立するためにはどのような方法があるのかということについてご紹介していきたいと思います。

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少子高齢化の問題点とは?

少子高齢化とは「少子化」と「高齢化」という社会現象が同時に2つ進行していることです。

・少子化:出生率の減少により子供の数が減少
・高齢化:平均寿命が高くなり、人口割合で高齢者が増加

この2つが同時進行することによって、様々な社会問題が考えられます。

少子化の影響

将来の人口の減少により、労働力が低下し経済の活性化が出来なくなります。そのため経済が衰退します。

高齢化の影響

国全体の高齢化により「社会保障費」の負担が国民の大きな負担になってきます。「年金制度」や「介護費用」を、働き盛りの世代である20代~40代の人たちに大きな負担となります。
ますます若い世代に経済的負担が増し、子供を持つことが経済的にも困難になってきます。つまり少子化と高齢化とは、相互関係にあり双方に大きな影響があるということなのです。

少子高齢化は負のスパイラル

ここまで読んでいただいた諸姉諸兄らは、「将来のために子供を増やせば良いじゃないか!若いもんが結婚せんから悪のだ!」と思われるかもしれません。しかしことはそんな簡単に解決できる問題ではないのです。
政府や官僚の小さな脳みそでも「出生率を上げる」という作戦は簡単に思いつきます。しかし、すでに少子高齢化の問題は影を落としているのです。

日本では既に労働人口の減少が始まっており、さらにIT化が進むことによって一人あたりの業務量というのは昔に比べて格段に上がっています。しかもそれに対する対価は低く、十分な給与をもらえない中でも労働時間を企業に対して提供するしかありません。さらに女性の社会進出によって、男女共に結婚をするほどの時間もなければ給与もない。しかしどんどんと経済は衰退して、若者の負担は増えるばかりで労働人口も減っていく…。

こういった深刻な問題になってきているのです。この問題を解消するためには、何かしらの打開策を打ち出さなければならないのですが、政府も攻めあぐねている状態であることは、日々のニュースチェックに余念がない諸姉諸兄らなら理解できていることでしょう。つまり、このまましばらくは負のスパイラルが続いていくことが考えられるのです。

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介護問題においても重要問題!

近年の問題として「少子高齢化」が国政的にも経済的にも最重要課題であることは、お分かりいただけましたね。

その上、現実的に「親の介護が原因」で離職しなければならない人たちがいるという事実に直面しています。
そして40代、50代の人が親の介護の必要から離職した場合、その後、社会復帰不能と言われる「ミッシングワーカー」となってしまう失業者が100万人を超えているのです。

NHKスペシャル「ミッシングワーカー」

先日、NHKでミッシングワーカーという気になる番組が放映されました。

「ミッシングワーカー」とは、アメリカの労働経済学の言葉で、「働くことへの必要性があると思いながらも、求職活動をあきらめた人たちで、その数は失業者という数の中にも入っていない人たちのこと」です。
その原因として、親の介護のため離職し社会との関わりを見失ってしまったからです。

その存在自体は問題にはなっていました。
そして今回40代、50代の数字が提示されました。

・正規労働者:1,600万人
・非正規労働者:795万人
・失業者:72万人

そしてこのミッシングワーカー予備軍は、増加し続けています。
40代~50代の「ミッシングワーカー」は103万人にも及び、失業者より多く、独身の男性が半数以上です。

子供が独身の場合、家族構成は親子のみです。
持ち家があり親の年金で生活していけるということが、離職が視野の一つとなるのでしょう。社会の労働人口が急速に減少し労働力不足は深刻です。しかし、親の年金とは親が生きている間だけのことです!

女性も子育てと仕事を両立出来るようにと、色々な政策が打ちたてられているのですが、本来労働の中心的存在であるはずの、40代~50代に働けていない人がいること自体が、社会全体の問題です。

介護と仕事の両立可能な「6つの知恵」とは!

心の準備をする時もないまま、突然「親の介護」という現実に襲われた時、あなたならどうしますか?

「仕事と介護の両立をあきらめる」という選択肢しかないと思っていませんか?

決して安直に決定するわけではないでしょうが、介護離職をする人が数多くいるのが現状です。
しかし40代や50代で一旦離職を選択してしまった場合、介護時期が終了しても再就職は困難というのが実情です。

仕事と介護を両立するにはどうすればいいのでしょうか?

①誰かに相談する
②職場に介護をオープンにする
③会社に相談する

しかし、なかなか会社に言えないまま離職してしまう人が後を絶ちません。
そこには「プライド」が邪魔をしていて「同情されたくない!」という気持ちが要因にあるようです。

④公的介護保険サービスを利用する

訪問介護:自宅をホームヘルパーが訪問し、家事を手伝ってくれる
デイサービス:一定時間預かってもらえる、送迎もある場合がある
ショートステイ:短い期間ですが、要介護者を預かってくれる

さまざまな介護保険サービスがあり、利用するためには地域包括支援センターに相談しましょう。
(電話でも相談可能です)
地域包括支援センターには、介護のプロが在籍しよりよい方法の提案をしてもらえます。

⑤両立のための支援制度の利用
上記では介護者の為の制度でしたが、「介護休業制度」「介護休暇制度」「介護のための勤務時間の短縮等の措置」など、仕事と介護の両立の為の支援制度もあります。
その内容とは、介護のために会社を休むことや、短時間勤務が定められています。

⑥専門家に任せる
実生活の上で、介護は1人ではできません。
ましてや仕事をしながらとなるとその負担は継続できるものではありません。
どうしても「自分で何とかしなければ!」と考えてしまうところから、無理が生じます。
介護に関しては介護のプロである専門家に任せ、自分は介護のマネジメントと発想の転換しましょう。
介護者もより質の高い介護を受けられます。

老人ホームへの入居も検討に入れましょう。

また介護が必要な親の為に「サービス付き高齢者向け住宅」への入居には、それなりのお金も必要になります。
離職して収入が途絶えてしまうと、その選択も困難となってしまいます。

選択肢は色々ある!

親の介護を全て一人でしようと考える子供は、本当に心の優しい人です。そのために苦労も人一倍背負い込んでしまいます。介護離職だけの選択では、その後の人生そのものを見失ってしまいます。
親は、子供の人生の犠牲をしたいとは思いません。
介護離職による道だけに選択肢を絞り込まず、仕事と両立できる道を検討しましょう。

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