錠剤を飲めない高齢者が簡単に薬を飲めるようにするアイデア

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高齢者と薬の問題としてあるのが、飲みづらさです。錠剤でも粉薬でも、口に放り込み水で流し込むだけですが、高齢者にとっては簡単な動作でもありません。年齢が高くなるに連れ、視力や筋力の低下が目立つようになるからです。そのため、薬を飲もうとして口に放り込む前に床へ落とすことも少なくありません。

飲むのが面倒になれば症状が悪化する可能性も否定できないでしょう。下手をすれば、生命の危険にもつながる無視できない問題です。また、高齢になるとさまざまな病気を抱えていることが多く、複数の薬を飲まなければならないことも少なくありません。ひとつは上手に飲めても、袋やシートを破ったときに他の薬が落ちてしまうこともあります。このような問題に対し、介護する人も対策を考えましょう。高齢者でも、薬が飲みやすくなる方法はあります。では、どんな対策があるのでしょうか?自分で薬を飲むときや介護をする立場の人も参考にしてみてください。

薬杯を作る

薬杯を作れば、薬を落としづらくなり飲みやすくなるでしょう。自分で飲むばかりではなく、介護者としても便利な道具です。薬杯とは、薬を入れる器のことで、特殊なものではありません。中には、コップのフタや、プリンなどが入っていたカップ容器で代用している人もいるでしょう。ただ、薬杯の大きさ次第では入っている薬の種類や数を確かめづらい、薬を入れにくいという問題が出てきます。そんなとき、自分が使いやすい薬杯をクラフトシートで作成するのもよいでしょう。

(3)作成方法
①大きさはA4サイズを 4 等分したシート(10×14 ㎝)を使用。手のひらから内服することも考え、手のひらサイズとした。
②3辺に約 2.5 ㎝、1 辺は 4.5 ㎝ 内側にそれぞれラインを引く写真8)。
③箱型になるように、カッターでシートを切らない程度に、山折り線、谷折り線を入れる。
④4.5 ㎝のまち部分は楕円状にカットし、シャベル状になるように谷折り線を入れる。
⑤山折り線、谷折り線をしっかりと折りまげ、箱状にする。
⑥箱型の三角の部分を止めるため 4 ヵ所に切り込みを入れる(写真9)。
とりこぼしのない薬杯(折り紙シート)の作成(多摩総合医療センター)

薬杯を作ること自体はむずかしいものではありません。上記のような薬杯を作ることで、薬をスムーズに飲むことができます。また、使う素材次第では、汚れても洗えば簡単に落とすこともできるのも魅力です。訪問介護の現場では、薬が床に散らばっている光景も珍しくありません。薬をひとつ飲まないだけで、症状の悪化に直結する可能性も0ではないでしょう。対策として、薬杯を作り活用してみてください。

薬を一包化してもらう

薬を一包化させるのも、飲みやすくするコツのひとつです。一包化させれば、飲み忘れや過剰な服薬を防ぐことにもつながります。一包化とは、服用のタイミングが昼食後などと同じだったり、一度に複数種類飲まなければならかったりする薬を一袋にまとめることです。一袋にまとめれば、PTPシートから薬を取り出すときに落として紛失することも減るでしょう。

ただし、一包化は医師の指示や許可が必要なため事前に相談してみてください。また、一包化は無料ではなく、一包化加算として加算されます。それでも、一包化するだけで薬の飲みやすさはアップするため試す価値はあるでしょう。

服薬ゼリーを使う

服薬ゼリーは薬を飲む込むとき、サポートをしてくれる服薬専用のゼリーです。複数処方された薬を一度に飲まなければならない場合、飲み込むのに苦労することも少なくありません。薬が喉にひっかかるような違和感を覚える場合もあります。粉薬の苦味が苦手という人もいるでしょう。

そのような人に服薬ゼリーは助けになってくれます。服薬ゼリーは、錠剤やカプセルを包み込むタイプ、粉末薬を混ぜるタイプがあるのもポイントです。使用方法も非常に簡単で、包み込むタイプだと器にゼリーを入れて薬を乗せ、その上から新しいゼリーをかぶせて包み込んで飲みます。

粉末薬の場合、器にゼリーと薬を入れてスプーンで混ぜて飲み込むだけ。どちらもゼリーのため、複数種類を一度に飲み込めるのです。薬の作用に悪影響が出ないよう、糖分や保存料を含んでいない製品もあります。飲み込む際のストレスもありませんし、胃に入ったときも水で飲むのと同じように崩れて溶けるため安心です。薬の飲みづらさを感じる人は、服用ゼリーを利用してはいかがでしょうか。

まとめ

高齢になるとPTPシートから薬を取り出すだけでも一苦労です。若い頃のように力が入らないことも多いですし、視力の低下でしっかり手元を見ることができません。取り出しても、床に転がってしまえば衛生的に問題です。また、介護をする立場の人にとっても、薬を飲ませるのは一苦労でしょう。

そんなとき、薬杯や服薬ゼリーのような、薬を飲む行為を楽にするアイデア商品などがあればトラブルを少なくできます。また、薬を一包化させるだけでも薬の飲み忘れや過剰に飲むことを防げます。薬を簡単に飲む方法はたくさんあるので、自分に合った方法を活用してみてください。



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