
認知症薬の「副作用」。高齢者には命の危険も
投稿日 2017/05/29
最終更新日 2017/05/27
そのことについてある医師が著書を出版しました。
そのタイトルも衝撃的なものですが、それは認知症について適切な診断ができずに認知症薬を過度に処方するなどで患者さんの活動や動作を抑制してしまうことを指しているものです。
また認知症の症状の中核症状を抑えるために認知症薬を処方するのですが、一定期間を経過した時に増量処方しなければならないという規定があります。
この規定のために必要以上に認知症薬が処方され、寝たきりになってしまうこともあります。
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正しい認知症の診断ができない?
認知症にはアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症、前頭側頭型認知症の4つがあります。
しかしこの認知症を正しく診断できる医師が多くないという事実があります。
これらの認知症は単独で認知症の症状を引き起こしているだけではなく、パーキンソン病や進行性核上性麻痺などの神経難病が原因と間違われるケースがあります。
そして処方も適切なものではなくなり、様々な副作用が出てくることになります。
認知症薬の副作用は?
認知症と診断された時、中核症状を抑えるための薬が処方されます。
中核症状は認知症を発症すると出現するもので、記憶力の低下や料理などの日常生活ができなくなるといったものです。
現在、中核症状に効果をもたらす薬としてアリセプト、リバスタッチパッチ、レミニール、メマリーがあります。
しかし、これらは製薬会社が定めて厚生労働省も認可した増量規定というものがあります。
一定期間内服した後、薬を増量するというものなのですが、この増量により周辺症状と呼ばれる暴力や徘徊などの症状を悪化させてしまうことが多くなります。
症状の悪化に耐えられずさらに薬の内服をすることで、寝たきりになってしまうことも考えられます。
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まとめ
気になることがあり、受診したら認知症と診断され、認知症薬が処方されたという場合、医師にそのまま任せきりにしないようにすることも大切です。
処方された薬にはどのような効果があり、どのような副作用があるのかなど本人や家族が理解しておくことが必要です。
そして少しでも疑問があればセカンドオピニオンするなども大切なことだと言えるでしょう。
認知症の治療の中には最低限の認知症薬の服用で副作用を抑えるものもあります。
そうした治療もありますので調べてみることも大切です。
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弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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