
認知症の方に接した経験ある人はない人に比べ肯定的との結果に
投稿日 2015/12/24
最終更新日 2015/12/24
認知症に対するイメージ
認知症に対してどういったイメージをお持ちでしょうか?「認知症になると身の回りのことができなくなってしまう」。また、「介護施設に入り、医療・介護などのサポートを利用する。」というイメージが多いのではないかと思います。そして、今まで暮らしてきた地域で生活していけるのか、ということがやはり不安になるのではないでしょうか。認知症の方と接した経験ある約半数の人は、家族・親戚の中に認知症の方がいたからとの答えでした。
認知症に対する本人自身の不安
認知症になった本人としては、家族や大切な思い出を忘れてしまうのではないか、今まで出来た買い物や料理、車の運転などができなくなってしまうのではと不安を持ちます。認知症になっても、できないことを自ら工夫して補いながら、今まで暮らしてきた地域で今までどおり自立的に生活したいと思われているのではないでしょうか。
認知症に対する不安(家族)
一方で、当然認知症の方がいるご家族の方も不安があるでしょう。認知症の方をサポートすることによる経済的負担が大きいのは確かです。また介護にかかる負担によって自分の仕事が継続できなくなるということもあるでしょう。さらにストレスや精神的負担が大きくなり、ご家族の方にとっても今までの生活を送ることが難しくなるのではないでしょうか。
国や自治体に求める認知症施策に対して
国や自治体に対してですが、私の考えとしては認知症のことを相談できる窓口・体制の充実を切望します。また、認知症の早い段階から医療・介護などのサポートを利用できる仕組みがあるとより一層不安を取り除けるのでいいでしょう。家族の身体的・精神的負担を減らす取り組みも必要です。家族の仕事と介護の両立支援など、経済的負担を減らす取り組みも検討すべきではないかと思います。
まとめ
認知症の人と接した経験のある人は認知症を肯定的に捉えていらっしゃるようです。しかし実際のところ、自分の周り(家族・親戚など)に認知症の方がいらっしゃると様々な面で対策を取らなければいけません。一方で接した経験のない方は不安感だけが多く、実際に接した経験がないために実感が少ないのではないかと思います。高齢者の方が増える現代の日本では、一人一人が認知症の方への理解を持つべきではないかと私は思います。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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