
認知症患者失踪!早期発見のため写真公表に
投稿日 2016/03/15
最終更新日 2016/03/16
認知症の症状とは
まず認知症の症状として、今起こっていたことも、違う作業に取り掛かると忘れてしまうような症状が目立ちます。
その反対に昔の記憶は残りますが、進行とともに失われることが多いようです。また、順序立てた思考ができなくなり判断力が低下してしまい、時間や場所、名前なども分からなくなります。
妄想、幻覚、暴力、徘徊するといった症状も現れます。うつ、不安感、無気力といった感情障害が起こることもあります。
症状は本人の性格や環境、人間関係などによって発症するといわれています。症状は人により違いがあり、相手や日時によっても違いが出てきます。
いつ動き出すか分からないので、数時間ごとに目が覚めてしまい介護する側が倒れてしまうケースも実際におこっています。
認知症患者失踪の早期発見
群馬県警によると認知症(疑いも含め)の行方不明者は2015年には前年の25%も増加しました。222人のうちいまだ6人発見に至っていません。認知症患者失踪の場合は、交通ルールを理解できずに事故につながる可能性も高くなります。
「上州くん安全・安心メール」
このメールは群馬県警が07年12月に配信開始した「安全・安心メール」で、登録制となっています。今までは身体的な特徴のみを言葉で伝えられていましたが、現状には限界があるとして沢山の人の情報を求めるために
写真の公開を決定しました。
この写真公開は家族等の意向で了解の元に1ヶ月間メール添付で見られるものとしました。
昨年は37,161名の登録の中、配信数は1,784件ありました。行方不明のメール件数は432件で「上州くん安全・安心メール」が解決の糸口となって発見されたのが7件ありました。
「はいかい高齢者救援システム」を導入
群馬県高崎市は昨年10月、進化する機器、GPS(全地球測位システム)システムを取り入れ「徘徊(はいかい)が長時間になると、事故や凍死の危険性も高まる。発見までのスピードが勝負」と意気込みを語りました。
市内の65歳以上に無償でGPSを貸し出すサービスで、現在貸出数は75人です。
今後も活躍できるように貸し出していく予定です。
まとめ
高齢化が進む昨今、認知症患者の増加も進んでいます。当然徘徊症状のある高齢者も増え、家族にとって気の休まるときがない状態ではないでしょうか。日進月歩の日本ですから、また明日にはもっと便利な機器が開発されているかもしれません。
本人は元より介護にあたる家族の健康も非常に心配です。デイサービスを利用するなど介護する側もゆとりをもった介護ができるようにさまざまサービスを利用することも大切になってきますね。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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