
認知症にも認知症予防にも演劇が効果的?
投稿日 2016/06/02
最終更新日 2016/05/31
また認知症予防にも演劇を取り入れているケースもあります。認知症という重いテーマでもコミカルな演劇で伝えることで楽しく知識を付けることができると好評です。
認知症に対する演劇の効果とは
認知症と聞くと物忘れがあって誰かも分からなくなる、徘徊をするなどのネガティブイメージが先行していませんか?確かに認知症は記憶力や理解力が低下していく病気です。しかし感情の部分は変わらずに持っていることが多いのです。
このことは認知症の研究をしている医師たちが研究をしてきた中で結果として得られたことです。そしてその
感情の部分を刺激するように演劇を用いることが、認知症の進行を予防することにつながるということを発見しました。
実際に認知症の人に対して演劇を定期的に見せるという調査を行った際、ほとんどの認知症の人に良い変化がもたらされたそうです。
演劇は何も考えなくてもどんどん自分の中に入り込んできて楽しめるものです。認知症の人にとっても分かりやすく楽しめるため、効果があるのではないでしょうか。
認知症予防にも演劇を
認知症にはネガティブイメージがあります。また認知症になったらどうしようという不安を持っている人も多いでしょう。そのようなイメージの認知症についてテキストを使っての講義のようなもので認知症予防を伝えても何も楽しくありません。
しかしそれが演劇だったらどうでしょうか。深刻な感じにならず、
適度に楽しめながら認知症についての知識を付けることができると感じます。
さらに演劇で認知症の人やその家族などを演じることで実際の認知症のイメージを付けることもでき、テキストなどで勉強するよりも自分の中に吸収しやすいと思います。そして認知症にならないようにするためにはということも内容に盛り込めば自ずと認知症予防にもつながるのではないでしょうか。
まとめ
演劇は何も考えなくても楽しめるものです。そして感情にダイレクトに伝えることができます。この効果を認知症の人とのコミュニケーションに生かす、認知症予防に使うということはとても効果的と思いました。
認知症の人とのコミュニケーションで悩んでいる方がいたら演技をしてみては。演技をするということに対しては別に嘘を演じるわけではありません。認知症の人に寄り添うコミュニケーションや援助をするためにも必要な技術なのかもしれません。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
関連記事
- 高齢化社会への対策とは?今、何をすべきなのか
今の日本は「少子高齢化社会」です。出生率が低下している中、高齢者の割合が著しく上昇しているので、2030年には、日本人口の3分の1が高齢者になると言われています。これを2030年問題というのです。当然
詳しくみる - 介護人材不足解消へ……コミュニケーションロボットの活用は介護現場をどう変えるか?
介護現場では人材不足が深刻です。介護施設の6割以上が人手不足を感じています。労働条件の緩和など介護現場では働きやすい環境作りに取り組んでいますが、人材不足の解消にはつながっていません。そこで介護者の代
詳しくみる - 体を温める冬の食事7選 冷えを解消するために
冬が近づくに連れて、温かいものが食べたくなりますよね?体を温めることは細胞を活性化させることに繋がるため、健康にも良いと言われています! (さらに…)
詳しくみる - 高齢者が冬に気をつけたいヒートショックとは?症状と予防方法
皆さんはヒートショックという症状を聞いたことがありますでしょうか。高齢者が自宅で死亡する事故の4分の1はこのヒートショックが原因だと言われています。 (さらに…)
詳しくみる - 歯の本数と睡眠に関係が!?健康のためには歯の健康を
「歯は健康の原点」なんて言われたりしますが、先日東北大学の発表で歯がない高齢者は短時間・長時間睡眠のリスクが高くなることが明らかになりました。 (さらに…)
詳しくみる
あなたにおすすめの介護施設
エリアから探す
全国の介護施設を検索することができます。都道府県を選択してください。