認知症の方と話しをした時に思いもよらない返事が返ってきてしまい返答に困った事はありませんか?他人ならまだなんとかごまかして話をそらしてしまったりできますが家族なら喧嘩になってしまうことも。

そんな対応を演劇の手法を使って、認知症の方の自尊心を傷つける事なく適切な方へ導く方法があるのです。今回そのワークショップが岡山で開かれました。

認知症の方の心の中

介護者 認知症患者の対応を演劇を使って学ぶについてのイラスト

認知症の方は進行により違いもありますが、何か間違った行動をしてしまった場合、その行動の間違いには気づいていませんが、誰かにそれを指摘され自分はなんだかよくわからないけど失敗してしまった。と「失敗した」という間違いにはしっかりと自覚されています。

だからこそプライドを傷つけぬ様に対処する方法が必要なのです。

認知症の方の間違いや失敗を上手く正す方法は?

今回ワークショップを主催された菅原直樹さんは介護福祉士として仕事を持ちながら劇団「老いと演劇 OiBokkShi」を主催されています。菅原さんによると認知症の方が間違いや失敗をしてしまった時はすぐに正しいことを伝えてしまうのではなく、一度受け入れる。そしてその時の対応は俳優が演技をするように向き合うと上手く対処できるそうです。

頭の中に染みついている自分の考えを一度取っ払ってみる。「これは絶対に間違っているから正さなくてはならない」ではなく全く違う人格になってみたら自分はどんな対応ができるだろうかと考えてみる。

そんな少しの余裕を持つことで自然と相手を受け入れながら違う言葉が浮かんでくるのではないでしょうか?

イエス・アンド・ゲーム

そしてそれを実践する為に「イエス・アンド・ゲーム」も行われました。

「イエス・アンド・ゲーム」とは名前のごとく相手の話にすべて「イエス」(そうね)と答えることで相手を受け入れて対処していくことです。

認知症の高齢者役、介護者役を参加者自らが演じ、食事の時間を指摘されても全く関係のない返事をする会話などを例に出し、「そうね」から始まりお互いの気持ちを理解しながら対処する方法を学んでいきました。

まとめ

介護者側の気持ちは常に考えていく頭はありますが、実際に介護者側の役になりきって演技をすることによって相手の気持ちをより理解することができる演劇手法はとてもいい方法だと思います。
菅原さんも「認知症で理解力は失われても感情は残っている。お年寄りの気持ちに寄り添う関わり方が大事」とおっしゃっています。これは介護だけでなく人間関係すべてにおける大切な事だと思います。