
年金受給者を扶養として申告することのメリットとは?
投稿日 2016/12/09
最終更新日 2016/12/08
健康保険は扶養にしている人が多いかもしれませんが税扶養などはどうでしょう。
税扶養をしていると扶養される側にもする側にもメリットがあることはご存知ですか。
知らないと損をしているかもしれませんよ。
扶養となれる基準
税扶養の判断基準となるのは収入ではなく所得金額によって判断されます。
総収入から年金控除額を控除し、年間の合計所得金額が38万円以下であれば扶養になることができます。
しかし、それだけでは扶養になることができません。
納税者、つまり扶養する側の人と生計を一緒にしていなくてはいけないのです。
同居していれば問題ないと思って下さい。
そして6親等内の血族及び3親等内の姻族が該当になります。
これらの要件を満たせば扶養となることができます。
確定申告していますか?
扶養する側は確定申告をしていると思いますが、ここで問題なのは年金受給者や無年金者が確定申告をしていないことです。
年金は雑所得として分類されますので65歳未満の場合は108万円、65歳以上の場合は158万円を超える年金等の所得がある場合必ず確定申告をしなければいけません。
そしてここで大切なことは所得がない人や年金をもらえていない無年金の人も確定申告又は住民税申告をして収入がないことを証明するために申告しなければいけないということです。
申告していない人は損をしているかもしれません。
申告をしていないと未申告者として65歳~74歳の前期高齢者は最上位の所得者として記録され、医療費などの自己負担額が申告している人と比べて大幅に増えることになります。
例えば最上位の所得者が入院した場合1日の食費は1380円ですが、低所得者390円と差が1日で990円も差が出てしまいます。
確定申告の大切さが分かっていただけたのではないでしょうか。
扶養することのメリット
扶養する側のメリットは支払う税金が減ることです。
扶養者で70歳以上がいる場合控除額が増額され通常38万円だったのが58万円控除されることになります。
ちなみに配偶者控除は48万円ですので配偶者控除よりも10万円増えていることになります。
このように同一生計で高齢者がいる場合扶養される高齢者は医療費などの自己負担額の減額等が該当する場合もありますし、扶養する側は税金の控除を受けることができます。
扶養する側にも扶養される側にもメリットがある年金受給者の扶養を一度考えてみませんか。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
関連記事
- 高齢化社会への対策とは?今、何をすべきなのか
今の日本は「少子高齢化社会」です。出生率が低下している中、高齢者の割合が著しく上昇しているので、2030年には、日本人口の3分の1が高齢者になると言われています。これを2030年問題というのです。当然
詳しくみる - 介護人材不足解消へ……コミュニケーションロボットの活用は介護現場をどう変えるか?
介護現場では人材不足が深刻です。介護施設の6割以上が人手不足を感じています。労働条件の緩和など介護現場では働きやすい環境作りに取り組んでいますが、人材不足の解消にはつながっていません。そこで介護者の代
詳しくみる - 体を温める冬の食事7選 冷えを解消するために
冬が近づくに連れて、温かいものが食べたくなりますよね?体を温めることは細胞を活性化させることに繋がるため、健康にも良いと言われています! (さらに…)
詳しくみる - 高齢者が冬に気をつけたいヒートショックとは?症状と予防方法
皆さんはヒートショックという症状を聞いたことがありますでしょうか。高齢者が自宅で死亡する事故の4分の1はこのヒートショックが原因だと言われています。 (さらに…)
詳しくみる - 歯の本数と睡眠に関係が!?健康のためには歯の健康を
「歯は健康の原点」なんて言われたりしますが、先日東北大学の発表で歯がない高齢者は短時間・長時間睡眠のリスクが高くなることが明らかになりました。 (さらに…)
詳しくみる
あなたにおすすめの介護施設
エリアから探す
全国の介護施設を検索することができます。都道府県を選択してください。