現代は数十年前に比べて栄養状態や衛生環境が改善され、医療の発達もあり、世界的に寿命が延び続けています。人生は100年時代を迎え、これまで平均寿命80歳と考えられていた生き方が見直されつつあります。

一人の人生が100年続くようになったとき、生き方はどのように変えていくべきなのでしょうか。

この問題は、個人の人生観や人生設計だけでなく、国家的さらには世界レベルで取り組むべき社会問題でもあります。日本では、「人生100年時代構想」と称し、経済・社会のシステムを見直し実現するために、政策の検討が行われています。

これから先100歳になる世代は、どう備えるべきなのでしょう。また、現在を生きる100歳は毎日をどう過ごしているのでしょうか。

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長生きすることへの不安

ある調査によると、100歳まで生きたいは思わないと答えた人は60%を超えており、一方の100歳まで生きたいと考えている人はわずか10%程度だと言われています。

その理由としては、「100歳まで生きることに対する不安」があることが伺えます。具体的には、「判断力や記憶力の低下」「動きにくくなる」「生活が自分ではきなくなる」の3つがほぼ並んでおり、自立した生活ができなくなることへの不安が最も多い回答となりました。

では、人生100年時代といわれる現在を生きる高齢者は、長生きについてどう考え、何に気をつけているのでしょうか。

キューサイ株式会社は、敬老の日に合わせたプレスリリースで団塊世代を対象に「人生100年時代」への不安や想いの調査を実施。それに対する回答やアドバイスとして、100歳100人の声を発表しました。

団塊世代から100歳への質問で多かったのは、やはり元気に長生きするための秘訣。特に食事面と生活面に関する質問が多く、「長生きするなら元気でいたい」という、健康寿命に強い関心を持っていることが分かる内容となりました。

こうした質問に対する100歳の答えは、「適度に体を動かす」「三食欠かさず食べる」「睡眠を十分取る」といったもの。この答えは、団塊世代が日頃健康のために心がけていることと、概ね似た傾向にありました。

また、「人生を楽しくいきるために大切だと思うこと」は、90%という大多数の100歳が「心と身体の健康を保つこと」と回答し、そのためにはコミュニケーションが大切としています。現役の100歳の答えから、やはり元気の秘訣は心身の健康ということが改めて分かる結果となりました。

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必要なのは『健康』と『お金』の備え

これから100歳を迎える世代と現在の100歳、双方の意見を聞いた上で「人生100年時代」に対してどのように備えるべきなのでしょうか。

多くの人が考える自分でできる備えは、「収入や貯蓄」「全身の「健康維持」がほぼ差がなく最多。同様に、長生きに必要なものは「健康」が9割を超え1位、「お金」が7割程で2位という結果でした。

つまり、順位の前後はあるものの、長生きのため必要な「健康」と「お金」を備えておく必要があると考えていることが分かります。

人生を謳歌するために

「元気な100歳」を迎えるための秘訣は以下の4つです。

・食事
・運動
・睡眠
・趣味

やはり、心身共に健やかであれば、何歳になっても元気でいられるのでしょう。

特に「食事」「睡眠」「運動」は、体力に直結するので、病気のリスクを減らすことにもつながります。適度な運動とバランスの良い食事、十分な睡眠は、年齢を問わず健康に必要な要素です。一方、継続した趣味は認知症の予防につながります。何よりも、趣味などの生きがいを持つことで生活が充実します。人生を楽しむことで元気になり、元気でい続けることで人生を楽しむことができる。心と体は、互いに影響しあっているのです。

日本人の平均寿命は延びており、世界でも屈指の長寿国といえる状況です。

厚労省によれば、2017年度に100歳になった人数は32,097人。前年度から350人増加しています。100歳以上の人口は、過去20年で8倍に増加しており、まさに「人生100年時代」です。また、平均寿命と健康寿命の差は10年ほどと、平均寿命が延びるとともに差は大きくなっています。

元気で人生を謳歌している100歳がいる一方で、支援や介護を必要とする高齢者がいます。

これから先求められるのは、健康寿命をいかに延ばしていくかということ。元気な100歳の生き方・考え方を参考に、ただ長生きするのではない「健康寿命100歳」を目指しましょう。

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